DIYで給湯器は交換しない方が無難!その理由とは?
給湯器の交換は、業者に依頼すると本体代以外にもコストがかかってしまいます。コストを抑えて交換したいと思った時、DIYでできないかと考える人もいるでしょう。
特に普段からDIYで色々な物を作ったりしている人であれば、交換できそうだと感じるかもしれません。しかし、給湯器の交換をDIYでするのはリスクが大きいためプロに依頼するのが無難です。
今回は、なぜ給湯器の交換をDIYしない方がいいのかという理由について解説していきます。
目 次
1.なぜ給湯器の交換はDIYしない方が無難なの?
給湯器の交換をDIYでしたいと考える人もいますが、プロに依頼するのが無難です。まずはどうしてプロに依頼するのが無難なのか、その理由からみていきましょう。
理由①:交換するためには専門の資格が必要だから
給湯器を交換するには、専門の資格が必要です。業者に依頼するとコスト面で負担が大きくなるので自分で何とかしたいと思うかもしれませんが、資格はすぐに取得できるものではないので難しいのです。
交換するために必要になる資格は、液化石油ガス設備士やガス可とう管接続工事監督者、ガス消費機器設置工事監督者、簡易内管施工士、第二種電気工事士といったものがあります。
業者に依頼するとこのような資格を持ったスタッフが交換を行うため、安心してお任せできます。
理由②:トラブルや事故に発展するリスクがあるから
資格を持っていない人がDIYで給湯器を交換しようとすると、予期せぬ事故やトラブルの原因になってしまう可能性もあります。ガス漏れなど危険な事故を引き起こしてしまうリスクも考えられます。
専門の業者は、適切な手順で作業を行うだけではなく、トラブルが起こらないような対処も行っているのです。総合的な知識や技術を駆使することにより、安心して給湯器を利用できるようなサービスが提供できています。
DIYで作業している中で何らかのトラブルが起こってしまうと、結果的に業者に依頼しなければいけません。そうなった場合、交換作業をお願いした時よりもコストがかさんでしまうケースも考えられます。
結果的に、最初から業者に依頼しておけば良かったと後悔することになりかねません。
理由③:交換の他にやらなければいけない作業があるから
給湯器は、ただ交換して終わりというわけではありません。設置したら、ガスや石油タンクと接続する作業も行わなければいけないのです。ガスや石油などの燃料を扱うのは危険が伴います。
資格を持っていないとできないので、結局業者に依頼することになるでしょう。それなら、交換は自分でやってガスの接続だけ業者に依頼すれば良いのではないかと思う人もいるはずです。
しかし、素人が設置した給湯器の接続作業を請け負ってくれる業者はほぼないと思っておきましょう。どうしてかというと、DIYで設置した給湯器を使っている時にトラブルが発生しても接続作業だけ行った業者は責任を取れないからです。
そのため、設置作業をDIYでやってもガスの接続ができず、使えなくなってしまう可能性もないとは言い切れません。
2.給湯器を交換する以外でDIYできることとは?
給湯器の交換をDIYでするのはリスクが大きいので、避けた方は無難だと言えるでしょう。しかし、給湯器の交換でなければDIYできることもあります。
続いては、素人がDIYでできる作業にはどのようなものがあるのかご紹介します。
DIY例①:保護テープを巻きなおす
給湯器の配管には、保護するためのテープが巻かれています。そのテープは、風化してボロボロになっているケースが珍しくありません。
保護するために巻かれているテープがボロボロになってしまうと、雨水が入り込んでしまいます。せっかく配管を保護する目的で巻かれているのに雨水が入り込んでしまっていては意味がありません。
そんな時は、ボロボロになったテープをはがし、新しいテープで巻きなおしましょう。このような作業であれば、特に専門的な知識がない人でも問題なく行えます。
DIY例②:凍結防止対策としてヒーターを取り付ける
寒冷地では冬になると配管内の水が凍ってしまい、お湯が出なくなる場合があります。凍結を防ぐには、ヒーターを設置するのがおすすめです。凍結防止ヒーターはDIYでも簡単に設置できるのでやっておいて損はないでしょう。
配管を温めるための凍結防止ヒーターはもちろんですが、ウレタンでできた保温材を巻き付けるという方法も凍結対策に役立ちます。
これらは、ホームセンターでも購入可能です。DIYで凍結対策をしたいと考えているなら、最寄りのホームセンターに足を運んでみてください。
DIY例③:配管カバーや排気カバーを取り付ける
給湯器の配管を守るための配管カバーや、不完全燃焼を防止するために取り付ける排気カバーの設置はDIYでできます。ただし、自作をするのは安全面からもおすすめできないのでやめるようにしましょう。
DIYで設置する場合も、それぞれのメーカーが正規品として販売しているものを使用してください。
DIY例④:目隠しで給湯器を隠す
マイホームの外観を損なわないように、給湯器を隠すための目隠しを作るのもDIYでできます。目隠しを作ることにより、外観をより洗練されたものにできるというメリットが生まれます。しかし、目隠しを作る場合は注意しなければいけないポイントがあるのです。
それは給湯器の近くにものがあると、吸排気口が塞がれて不完全燃焼が起こりやすくなるという点です。不完全燃焼が起こると、最悪の場合死に至る可能性があります。
さらに、給湯器と目隠しとの距離が近すぎると、排熱がきっかけとなって火災が起こるリスクもあります。
給湯器を設置する時に確保すべき感覚の基準は、説明書などに記載されているので確認してから作業を行うようにしましょう。適切に設置された目隠しであれば、トラブルが起こる可能性は低くなります。
3.自分でもできるメンテナンスや点検についても知っておこう
給湯器のメンテナンスや点検の中には、自分でできることもあります。それを把握していれば、給湯器を長持ちさせることにもつながるので知っていて損はありません。
最後に、どのようなメンテナンスや点検を自分でできるのか、という点について解説していきます。
自分でもできるメンテナンス
自分でも簡単にできるメンテナンスには、本体表面について汚れを拭き取る、水抜き栓のフィルターを掃除する、浴槽の循環アダプターを掃除する(追い焚き機能がある場合)、吸排気口まわりの整理整頓などが挙げられます。
給湯器の内部は、資格がないと触れられないので手の届く範囲だけメンテナンスするようにしましょう。
自分でできる点検
給湯器から異音がしないか、水漏れしていないか、などは確認しやすいポイントです。ガスの臭いがしていないか、煙はでていないかといった異変も、比較的気が付きやすいので日頃からチェックしやすいでしょう。
さらに、お湯の温度が上がらないなどの異変も使っている中で気が付けるポイントとなっています。
給湯器をDIYで交換することはできなくても使っている中で異変に気が付くことはできます。
トラブルが深刻化する前に業者に相談すれば、修理費用などを抑えられる可能性も大いにあるでしょう。
4.給湯器の交換は専門知識が必要だからプロに依頼すべし!
DIYに慣れている人であれば、給湯器も交換できそうな気がするでしょう。確かにガスなどを接続する前の段階であれば、できる可能性があります。
しかし、ガスをつなぐとなると専門的な知識や資格が必要になるので素人では難しいです。そのため、業者に依頼してガスを繋いでもらおうと考えるのですが、素人が設置した給湯器のガス接続作業をやってくれる業者はいないのです。
それは、万が一の時に責任を終えないことが大きな理由だと言えます。こうした理由から、給湯器の交換は専門的な知識や資格を持つプロに依頼するのが無難ということになります。
給湯器のメンテナンスや点検であれば自分でできることもあるので、DIYをするなら専門知識がなくてもできる部分に手を付けるようにしましょう。