失敗しない洗面台の選び方とは?使い勝手の良い洗面台を選ぶためにチェックしたいポイント
洗面台は住宅設備の中でも使用頻度が高く、使い勝手や掃除のしやすさが重要になってきます。種類も多く、洗面台を選ぶ機会も少ないため、どれを選べばいいのか分からないという方がほとんどでしょう。
そのため、「何となく」「カタログに載っていたから」という理由で決めてしまいがちです。このような理由で洗面台を決めてしまうと、後悔する事態を引き起こしてしまうかもしれません。
そうならないためにも、今回の記事では洗面台選びのポイントや、失敗しない洗面台の選び方についてご紹介していきます。「マイホームに使う洗面台で悩んでいる」「そろそろ洗面台を新しくしたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目 次
洗面台の選び方・ポイント
洗面台を選ぶ際のポイントは色々ありますが、主に5つのポイントが重要になってきます。ここでは5つのポイントに注目してご紹介していくので、これらに注目して洗面台を選んでみてください。
選び方1:洗面台か洗面化粧台のどちらか
「洗面台」と「洗面化粧台」は同じものと思われがちですが、実は違うものになります。違いは何かと聞かれても、具体的に説明できない方も多いでしょう。
洗面台と洗面化粧台の共通点は、給水部分である「蛇口」と排水が流れる「洗面ボウル」があるという点です。それでは、洗面台と洗面化粧台の違いについて簡単に説明していきましょう。
洗面台
洗面台は基本的に手や顔を洗うための場所でしか用途はなく、それ以外の機能はありません。
トイレの中に付いている小さな水場も洗面台と呼んでいます。洗面台は主に、壁付け型・置き型・埋め込み型・半埋め込み型の4種類で分類されます。
壁付け型は洗面ボウルが壁に取り付くタイプ、置き型はカウンターの上に洗面ボウルを置くタイプ、埋め込み型はカウンターの中に洗面ボウルを埋め込むタイプ、半埋め込み型はカウンターに洗面ボウルを半分埋め込むタイプです。
基本的には身支度を整える場所ではなく、手や顔を洗うことをメインにした設計になっています。
洗面化粧台
洗面化粧台は顔や手を洗うといった用途以外に、化粧をしたり、ヘアセットをしたりするなどの身支度がしやすいように機能が追加されています。具体的な機能としては、収納や小物を置くスペース、鏡面台です。
洗面化粧台にも、「ユニット型」と「システム型」の2種類があります。
ユニット型は洗面ボウルと照明、鏡、収納が一緒になっているタイプ、システム型は洗面ボウル、照明、鏡、収納のデザインや機能をメインにカスタマイズできるタイプです。
収納スペースが多いので、化粧品や美容グッズ、ドライヤーなどを収納することが可能です。コンセントも付いているので、ドライヤーやヘアアイロンなどを使用でき、洗面化粧台で身支度を行えるようになっています。
これら2つを比べてみると、洗面台と洗面化粧台の違いは収納スペースや鏡面台の有無によって区別されています。
水回りの設備に強いメーカーと言えば、LIXILやPanasonic、TOTOなどが挙げられますが、どのメーカーも洗面台と洗面化粧台を取り扱っています。
家族や使う人の用途に合った種類を選んでみてください。
選び方2:水栓
洗面台の水栓部分は汚れが溜まりやすく、お掃除のしにくい場所になっています。お掃除のしやすい水栓なら、上吐水・タッチレス水栓がおすすめです。
洗面化粧台には上部から水を流す種類もあり、ミラーの下に水栓が付いているので水や汚れが溜まりにくい構造になっています。また、タッチレス水栓の場合は手をかざすだけで水が出てくるので、ハンドルに汚れが溜まりません。
お掃除の回数を減らすには、上吐水もしくはタッチレス水栓の洗面台を選ぶようにしましょう。
選び方3:排水口の掃除のしやすさ
洗面台は使用頻度が高いため、水ハネや汚れの影響を受けやすいです。また、排水口には髪の毛や汚れが溜まりやすく、頻繁に掃除をするのも億劫な場所と言えます。
面倒だからといって放置しておけばお掃除に苦労してしまいますし、衛生面も悪くなってしまいます。そんな排水口の掃除のしやすさを重視するなら、フランジや排水栓に注目しましょう。
通常の洗面台の場合は排水口の周りにフランジと呼ばれる丸形の金属部が付いていますが、このフランジには汚れが溜まりやすく、お掃除が大変と言われています。
フランジがなければ溜まったゴミや髪の毛を捨てるだけでOKですし、排水口の奥にも凹凸がないのでサッと掃除するだけで綺麗な状態を保つことが可能です。
排水口のお掃除のしやすさを重視するなら、フランジのない洗面台を選びましょう。
選び方4:収納性
洗面台では基本的に手や顔を洗ったり、身だしなみを整えたりしますが、それと同時に洗面道具や化粧品、掃除道具など置くものも多くなります。
洗面室で使う道具を収納するスペースにもなるので、収納性も重要なポイントになるのです。洗面台を見た目や機能性だけで選んでしまうと、物が収納できずにごちゃごちゃとした洗面室になってしまいます。
そうならないためにも、洗面台を選ぶ段階で収納性に考慮する必要があります。洗面台や洗面室をすっきりとした空間にするためには、収納が充実している洗面台を選びましょう。
例えば、化粧品や美容グッズなどが多い人の場合は、小物入れが充実している洗面台がおすすめです。洗面台の中には鏡裏の収納がモノの高さに合わせて変えられるものがあります。
家族が多く、ストック品が多いという場合は大容量キャビネットの洗面台を選びましょう。
選び方5:洗面台のサイズ(幅・奥行き・高さ)
洗面台を選ぶ際は、設置する場所に合ったサイズを選ぶことが重要です。
デザインや機能性ばかり気にしてサイズ選びに失敗すると、様々な不具合が出てくる可能性があります。洗面台選びに失敗しないためにも、洗面台の幅や奥行き、高さの確認を忘れないようにしましょう。
それぞれの項目の一般的なサイズについては以下の通りです。
幅
洗面台の一般的な幅のサイズは、600mm・750mm・900mmの3種類です。メーカーによってはこれ以外のサイズも用意しているので、上記のサイズに該当しない場合は問い合わせてみてください。
奥行き
洗面台の奥行きは一般的に400mm~600mmと言われています。奥行きは洗面所の同線などに影響が出てくるので、スペースの広さやドアの開き方に配慮して検討するようにしましょう。
高さ
使い勝手の良い洗面台は、洗面ボウルから縁までの高さが重要になってきます。理想とされる高さは「身長÷高さ」と言われており、身長160cmの場合は80cmの高さが最適です。
洗面台の選び方まとめ
今回は、洗面台選びのポイントや失敗しない洗面台の選び方についてご紹介してきました。
洗面台と洗面化粧台の2種類があり、洗面所をどのように使っていくのか、使う人の用途によって選ぶ種類が異なってきます。また、収納性やお掃除のしやすさが洗面台を選ぶ際の重要なポイントとなります。
洗面所をすっきりとした空間にするためには、収納スペースを多く確保した洗面化粧台を選びましょう。
お掃除のしやすいものであれば、フランジがないものや上吐水、タッチレス水栓がおすすめです。
機能性やデザインも重要ですが、洗面台を選ぶ時は洗面台の高さをしっかりと確認するようにしましょう。
これらのポイントに着目して選ぶことで、洗面台選びに失敗することはまずないと言えます。洗面台選びに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。