自分(家庭)に合ったトイレを選ぶポイント
トイレ選びのポイントは「価格帯」「機能性」「トイレを設置する空間の広さ」「排水方式」の4つから考えることをオススメします。
特に、新しいトイレには様々な機能があるので、どういう機能があるかを知っておくことも重要です。
このページでは、トイレを選ぶポイントを詳しく説明しています。
新しいトイレを選ぶときのポイントは4つ
トイレ選びのポイントは4つあり、「価格帯」「機能性」「トイレを設置する空間の広さ」「排水方式」から考えることをオススメします。
【ポイント1】価格帯
トイレは、大きく分けると下記のような4種類があり、それにより大まかな価格帯が決まっています。
組み合わせ | 一体型 | タンクレス | システム | |
---|---|---|---|---|
価格帯 | 90,000~180,000円 | 100,000円~250,000円 | 130,000円~300,000円 | 160,000円~600,000円 |
特徴 | 最も普及しているタイプ。組み合わせのメリットは、タンクとウォッシュレットを細かく指定できる。故障の際も便座のみの交換ができ、最小限の費用でリフォーム可。 | デザインがスッキリしている。手洗いボウルが広くなっているデザインも多く使い勝手が良い。故障した場合は、本体の交換が必要。 | 一番新しいタイプ。タンクレスは、給水管から直接水を出すので、連続で水を流せる。水圧が低い2階や3階は設置できない。故障した場合は、本体の交換が必要。 | セット商品のため、カタログのようなオシャレなトイレ空間を作れる。必要に応じて手洗器や収納キャビネットを設置可。狭い空間には設置できない。 |
トイレの種類によって、使い方やメンテナンス方法、価格帯に違いが出てきます。詳細は「4種類あるトイレタイプ別の特徴と価格帯」で説明しています。
【ポイント2】トイレの機能性
●掃除のしやすさ
掃除がしやすい機能をもった便器が各メーカーから発売されています。便器のフチの裏をなくした形状で汚れを溜まりづらくしたものや、陶器と汚れの間に水を入り込ませて汚れを落とすもの、便器に泡を張って飛び跳ねを抑制して、床や壁の汚れを防止するものなど、様々な機能があります。
●脱臭力
トイレの臭いは、瞬間的なものと継続的に発生するものがあり、それぞれを抑える機能があります。瞬間的な臭いは、排便時に発生するもので、便器内の脱臭やトイレ使用後に強力に脱臭する機能で抑えます。
継続的に発生する臭いは、便器や壁、床が汚れて発生するもので、自動で臭いを捕集して綺麗な空気に変えて排出する機能で抑えます。また、便器の汚れは、自動洗浄や除菌で抑えることができます。
●快適・便利な機能
トイレは、様々な便利で快適な機能があります。人の動きに合わせてフタを自動開閉する機能や、便座から立ち上がるタイミングで自動で水を流す機能、温風乾燥や温水洗浄、暖房便座などがあります。
●節水と節電機能
近年のトイレは、節水と節電機能が高くなっています。節水機能は、水勢を増したり、便器の形状を工夫することで、少ない水でもしっかり流すことができる機能です。また、紙を流さない時に節水ができる流し方ができる機能もあります。
節電機能は、センサーで自動感知して暖房の入切を行ったり、、使用頻度が低い時間を記憶して自動化する機能があります。また、便座やフタに断熱材を入れて、熱を逃がさないタイプもあります。
【ポイント3】トイレを設置する空間の広さ
トイレの広さは、タンクや手洗いの有無、周辺設備によって変わります。
●タンク付きとタンクレス
トイレは、タンクレスとタンク式があり、タンクレスは、直接水道から水を出すタンクで、タンク式は、タンクに水を溜めるタンクです。
タンクレスは、タンクが無いので、高さと奥ゆきを抑えられ、空間を広く使うことができます。但し、トイレ本体に手洗いを付ける事ができないので、必要な場合は別途取り付ける必要があります。
●周辺設備の設置
トイレの広さによって、手洗キャビネット、収納棚、手すりなどのプランニングが変わります。広さに余裕がある場合は、希望する周辺設備を自由に設置できますが、狭い場合は、制限があったり設置できない場合があるので注意が必要です。
●バリアフリーの対応
バリアフリーに対応するトイレを設置する場合は、広さを確保することが重要です。通常のトイレよりも広さが必要になり、一般的には、幅120センチ、奥行き160センチ以上が必要で、介助スペースが必要な場合は、更に、幅と奥行きが20センチ以上必要です。
せまい空間い手すりを付けてしますうと、身動きするのにかえって邪魔になることも。どうしても広さを確保できない場合は、普段は折りたたんでしまっておけるタイプの手すりを取り付けておく方法もあります。
また、トイレのドアを引き戸にしたり、敷居などの段差は無くし、ドア前のスペースも広めに取ることで、車椅子で出入りをする時に動きやすくなります。
【ポイント4】排水方式を確認する
トイレは排水方式によって、床排水方式と壁排水方式の2種類があり、設置可能なモデルが変わります。
●床排水方式
配水管を便器の下から床に接続します。一般的な排水方式で、ほとんどの戸建やマンションで採用されています。床排水の場合、リフォーム用の部材が必要なトイレも多くありますので、事前に確認する必要があります。
●壁排水方式
一部のマンションで採用されている方式で、配水管を便器後方の壁に接続します。そのため、排水管を目視で確認することができます。
まとめ
トイレは、機能性によって便利さやお手入れのしやすさ、空間の広さによって手すりやバリアフリーへの対応、排水方式によって選ぶモデルが変わります。
トイレを選ぶ際は、上記を考慮して何を求めるかを考えて選ぶ必要があります。