トイレのメーカーの代表商品と各社の特徴

トイレのメーカーの代表商品と各社の特徴

トイレの市場は、業界の先駆者であるTOTO、住宅設備の最大手であるLIXIL、新素材を採用したパナソニックの3社で9割近くのシェアがあります。

TOTO

メーカーの特徴

TOTOは、トイレ業界の最大手で55％のシェアがあり、陶器製の水栓トイレを最初に開発したメーカーです。また、「ウォシュレット」は、TOTOの温水洗浄便座の商品名で、1980年の発売以来、世界各地で5,000万台以上を販売しています。

節水やお手入れの利便性に加えて、最も有名で安心感があるメーカー品にしたい方にオススメです。

代表商品

TOTOの代表的な商品は、ネオレストで、1993年の発売から200万台以上を出荷しています。シンプルで低価格なモデルからハイグレードなモデルまで、幅広い商品があります。

ウォシュレットと便座に隙間を作る機能や、掃除をしやすいように便器の裏側のフチを無くすことで、掃除の利便性を高めています。また、渦を巻くよう水を流すことで、少ない水でしっかり洗浄ができる機能や、汚れを防ぐため、除菌水のミストを便器内に吹き付ける機能があります。

価格は25万円～40万円程度が相場です。

LIXIL

メーカーの特徴

LIXILは、トイレ業界で24％のシェアがあり、TOTOに次いで2位です。2011年にINAX、トステム、サンウェーブ、新日軽、東洋エクステリアが統合してできました。

消臭されている空間、便座下の掃除の利便性、個性的な手洗い器を求めるかたにオススメです。

代表商品

LIXILの代表的な商品は、サティスで、陶器よりも汚れが付着しにくい素材のアクアセラミックや、臭いをキャッチして吸い込む機能、便座の下部分が持ち上がる機能があります。

また、トイレの壁に設置する手洗い器のバリエーションが多く、キャビネットタイプの以外に、別途受け皿を設置するタイプで、焼き物の「創の美 産地別シリーズ」や清水焼の絵付師がデザインを書いた「鳴海製陶シリーズ」などがあります。

価格は、35万～60万円程度が相場です。

パナソニック

メーカーの特徴

パナソニックは、トイレ業界で10％のシェアがあり、TOTOとLIXILに次いで3位です。高機能でも良心的な価格設定や、家電メーカーならではの機能で、シェアを伸ばしています。

高機能や節電効機能や自動消臭を求める方に向いています。但し、陶器ではなく樹脂系のトイレに違和感を覚える方もいます。

代表商品

パナソニックの代表的な商品は、アラウーノです。

樹脂系の新素材が使われており、汚れの付きにくさに加えて、従来の陶器より隙間や段差を排除しやすい形を作ることができます。また、フチ裏や隙間を無くした形状で、掃除の利便性を高めています。

市販の台所用洗剤をトイレタンクの横に補充して洗浄時に出すことで、汚れを強力に落とす機能や、人体検知センサーで、人が近づくと瞬間的に便座を温める機能、温水洗浄を使う時だけお湯にする機能、自動で消臭する機能などがあります。

価格は、25～30万円程度が相場です。

ジャニス工業

メーカーの特徴

ジャニスは、創業80年以上の衛生陶器メーカーで、トイレや手洗い機、洗面台などの商品を製造しています。洗浄音を静かにしたい方や、トイレの空間が狭い場合にオススメです。

代表商品

ジャニス工業の代表的な商品は、スマートクリンです。スマートクリンは、奥行きが645mmで国内で最小クラスです。コンパクトなので、トイレの空間を広く使うことができます。凹凸が少なくフチが薄いデザインと便座を手前にスライドさせる機能で、拭き掃除が簡単にできる特徴があります。また、形状や排水タイプにあわせて洗浄方式を変えているので、洗い残しが少なく洗浄音が静かです。

価格は、20万～30万前後が相場です。

アサヒ衛陶

メーカーの特徴

アサヒ衛陶は、汲み取り式の便器や簡易水洗式トイレで有名なメーカーです。簡易水洗式への変更を検討している方にオススメです。

代表商品

アサヒ衛陶の代表商品は、サンクリーンとニューレットで、違いはタンクの有無です。

これらは、簡易水洗トイレで、汲み取り式便所に設置しすることで、排泄物を水で流すことができます。汲み取り式便所と同様に、水と排泄物は便槽に溜まるので、定期的に汲み取る必要があります。

便槽からの臭いを防ぐ機能や、汚れが付きにくい便器の表面などの特徴があり、価格は、15～20万円程度が相場です。

まとめ

トイレを選ぶ際は、お手入れの手間や節水性能、便利な機能、価格など様々なポイントがあります。メーカーによってそれぞれの機能や特色があります。

お客様のご要望をお聞きしながら、最適なトイレ選びをお手伝いさせていただきますので、お気軽にご相談ください。