マンションのトイレリフォームで注意すべきポイントは?相場・コストを抑える方法も解説
マンションに住んでいる方でトイレ設備が古くなってきたことが気になり、リフォームを検討されている方もいるでしょう。
しかし、マンションでトイレリフォームする場合には集合住宅だからこそ気を付けたい部分があります。そこで今回は、マンションのトイレリフォームにおいて注意すべきポイントを解説していきましょう。
また、トイレリフォームにかかる費用相場やコストをなるべく抑えるための方法もご紹介しているので、マンションでトイレリフォームを検討されている方はぜひ参考にしてください。
マンションのトイレリフォームを行う時に気を付けたいこと
マンションのトイレリフォームを行う際に、事前に確認が必要なことや気を付けなければいけないポイントがあります。具体的にどのような点に注意すべきなのか、8つのポイントに分けてご紹介していきましょう。
リフォームする旨を管理会社・管理組合へ連絡しておく
トイレだけに限らず、マンションでリフォームする場合にはその旨を事前に管理会社や管理組合へ連絡し、許可を取る必要があります。
マンションによってはリフォームの範囲に廊下やパイプスペースなど、共有部分が含まれていると許可が下りない可能性もあるでしょう。もしも、許可をせずリフォームを行ってしまうと元に戻すように言われてしまうかもしれません。
その分手間とコストが余計にかかってしまうため注意してください。また、リフォーム工事では大きな音や臭いが出てしまう場合もあるため、隣接する住民への配慮も大切です。
排水方式のタイプを確認する
トイレの排水方式は、主に床排水と壁排水のどちらかが採用されています。
マンションだと床排水であることがほとんどですが、場合によっては壁排水のマンションもあります。便器を新しく交換したい場合は、同じ排水方式の便器を選ぶ必要があるため、事前に確認しておきましょう。
電気工事が必要か確認する
古いタイプのトイレになると電源コンセントがない、または数が少ない場合もあります。トイレの快適性を向上させるために電源が必要という場合は、別途電気工事が必要になるか確認しておきましょう。
特に暖房・温水便座が付いた便器を導入する際は、必ず確認してください。
タンクレストイレでも設置できるか確認する
マンションの高層階はシャワーの出が悪くなるなど、水圧が低くなる傾向にあります。この水圧の影響を大きく受けてしまうのが、タンクレストイレです。
現在は技術も進化し、排水の加圧装置を使うことで高層階でもタンクレストイレを設置できるようになりました。
しかし、後でトラブルが発生しないように、タンクレストイレを設置したい場合には必ず設置できるか確認・調査を行っておきましょう。
床に木材は使わない
トイレの床材としてよく用いられているのは、ビニールクロス(クッションシート)です。この素材は耐水性が高く、さらにアンモニア成分や潜在にも強いためお手入れがしやすいのが特徴となっています。
「デザイン的に床はフローリングにしたい」と考える方もいるかもしれませんが、木材は基本的に水に弱く、アンモニア成分などが付着すると変色の原因になってしまうためおすすめできません。よほどのことがない限り、床材はビニールクロスを選びましょう。
家族全員が使いやすい空間づくりを意識する
トイレに入ればあまり動かないイメージがあるかもしれませんが、実際には立ち座りや手洗い、備品の交換、掃除など意外と動くものです。
そのため、あまりに空間を狭くしてしまうと不便に感じるようになってしまいます。入口から便器までの距離や高さ、座った時に手が届く場所に収納があるかなど、細かく確認しておきましょう。
また、車いすや介護などが必要になる時は、介助者も含めて使いやすい空間づくりを意識してください。
増設できないことも考慮しておく
利便性を高めるためにトイレをもう一箇所増設したいと考える方も多いでしょう。一戸建てならトイレ増設も行えますが、マンションだと排水構造の影響で増設できない可能性が高いです。
増設を考えている方は、管理組合や管理会社に増設したい旨を伝え、リフォーム会社などに依頼し物理的に増設することは可能か確認を取りましょう。
ただし、増設工事は物理的に実現できたとしても、通常のトイレリフォームよりも大規模な工事になってしまい、その分費用も高額になる恐れがあります。
施工内容によっては数日かかる場合もある
トイレの交換工事は排水方式や便器の種類にもよりますが、基本的に数時間で終わることがほとんどです。場合によっては壁紙や床材の張り替えを合わせて行いますが、その場合も1日あればリフォームは完了します。
しかし、例えば収納や手洗い場などを含めて大掛かりな内装工事を行う場合には、数日かかる場合もあるでしょう。工期が伸びれば伸びるだけ費用もかさんでしまうので、あらかじめ確認しておく必要があります。
マンションのトイレリフォームにはいくらかかる?
実際にマンションでトイレリフォームを行った場合、どれくらいの費用がかかるのか気になるところです。トイレリフォームの費用は交換するトイレの種類や施工内容によっても大きく異なります。
例えば、トイレの中でも最も高額なのはタンクレストイレです。メーカーや販売店ごとに異なるものの、施工費込みで約15万~30万円が相場となります。
また、便器の交換だけでなくクロスや床の張り替え、収納の設置など内装リフォームも行う場合、約60万~80万円が相場です。
コストをなるべく抑えるための方法
マンションのトイレリフォームにかかる費用をなるべく抑えたい方は、以下の方法を試してみてください。
便器のグレードを見直す
コストをなるべく抑えるには、まず便器のグレードを見直すところから始めてみましょう。便器には同じ製品シリーズであってもいくつかグレードが設定されています。
ハイグレードな製品は高級感のあるデザインや便利な機能が搭載されているなど、魅力があることは確かです。しかし、オプションが多ければ多いほど価格も高くなってしまうため、予算内に収めるなら必要最低限の機能に限定した方が良いでしょう。
なお、最初から欲しい機能がある場合にはその機能が付いているグレードを選んでおかないと、あとで後悔してしまいます。まずは自分や家族にとってトイレにどんな機能が必要か、優先順位をつけてから機種選びをしてみましょう。
トイレリフォームが得意で豊富な実績を持つ業者に相談する
トイレリフォームが得意で、豊富な実績を持つ業者を選んでおくと、施工費や部材の仕入れ値が通常よりお得になる可能性もあります。
また、トイレリフォームが得意な業者なら、あとから不備が発覚し補修が必要となるリスクも少ないです。余計なお金をかけず、無駄のないリフォームにするためにも豊富な実績を持つ業者に相談しましょう。
納得のトイレリフォームを行うには事前に注意点も確認しよう
今回はマンションのトイレリフォームを行う際に気を付けたいポイントや相場、コストをなるべく抑える方法についてご紹介しました。
マンションは一戸建てと違い、集合住宅だからこその制約もあるため、場合によってはリフォームが行えない場合もあります。
マンションでトイレリフォームを行う際は、今回ご紹介した注意点に気を付けながら計画し、納得の工事ができるようにしていきましょう。
マンションのトイレリフォームをお考えの方は、一度ミヤケンリフォームまでご相談ください。お客様のライフスタイルに合わせて、ご提案をさせていただきます。