オープンキッチンのメリット・デメリットとは?憧れを実現するために知っておきたいこと
マイホームを建てる時やキッチンをリフォームする時、オープンキッチンにしたいと考えている方も多いでしょう。カフェのようなおしゃれさと開放感のあるオープンキッチンに憧れる人も少なくありません。
このようにメリットばかりが思い浮かびがちですが、オープンキッチンにはデメリットも存在します。今回は、オープンキッチンのメリット・デメリットについてご紹介していきます。
オープンキッチンにした場合のありがちなお悩みや、解決方法についてもご紹介しているので、「キッチンの種類で悩んでいる」「失敗したくない!」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
目 次
1.そもそもオープンキッチンってなに?
はじめに、オープンキッチンとはどんなものなのかご紹介していきます。オープンキッチンとは、キッチンとリビングダイニングが壁で仕切られていないキッチンです。キッチンとリビングダイニングを遮るものがないので、開放感のある1つの空間になります。
調理をしながら家族とコミュニケーションが取れたり、キッチンを囲んでホームパーティーができたりするものオープンキッチンの特徴です。
オープンキッチンには「アイランド型」「ペニンシュラ型」の2種類があります。
アイランド型とはその名の通り、島のように独立したレイアウトのキッチンです。壁に接している面がないので開放感があり、大人数でも作業がしやすくなっています。また、両サイドから出入りができるので、配膳や片付けをする際にも便利です。
一方、ペニンシュラ型は半島の形をした対面型のキッチンのことを言います。キッチン本体の左右どちらかが壁に接しており、キッチンスペースが広くなくても設置できるのが特徴です。
目的や使い方、ライフスタイルによって選ぶ種類が変わってくるので、「子どもたちがお手伝いをしやすいキッチンにしたい」「ホームパーティーを楽しめるキッチンにしたい」など、まずはどのように使っていきたいかを考えるようにしましょう。
2.オープンキッチンにかかる費用相場
次に、オープンキッチンを採用した場合の費用相場についてご紹介していきましょう。
オープンキッチンにかかる費用は、新築かリフォームかで変わってきます。
新築でシステムキッチンにする場合、本体価格は約30万~200万円、設置費用が約30万~50万円です。
オープンキッチンにリフォームする場合は、以下の工事が追加で必要になります。
・既存のキッチンの解体・撤去
・配管の移設工事
・電気配線の移設
・換気ダクトの配管
・壁造作工事
・床の張替工事
・クロスの張替 など
そのため、一般的なキッチンリフォームと比べて費用が高くなるということは頭に入れておきましょう。
3.オープンキッチンのメリット
ここからは、オープンキッチンにするメリットについてご紹介していきましょう。
開放感を得られる
オープンキッチンにする最大のメリットとして挙げられるのは、開放感を得られるという点です。リビングとダイニングが一体化することで開放的な空間になり、お部屋全体が広々とした印象になります。
「限られた空間で部屋を広く見せたい」「閉塞感を感じさせたくない」という人にはおすすめのキッチンです。
家族同士のコミュニケーションがとりやすい
オープンキッチンの場合、リビングとキッチンに遮る壁などがないので、家族同士のコミュニケーションが取りやすくなっています。
小さい子どもがいる家庭でも、調理をしながら見守ることができたり、家族と会話を楽しんだりできるものメリットです。
キッチンがインテリアになる
キッチンをおしゃれなインテリアとして演出できるのも、オープンキッチンの良いところです。通常のキッチンと比べてデザイン性が高いため、カフェのような雰囲気を出すこともできます。
お気に入りの食器や小物と合わせてコーディネートを楽しみたいという方には、おすすめのキッチンになっています。
配膳や片付けも楽々
オープンキッチンの場合はキッチンとダイニングの距離が近いので、配膳や片付けの際に便利です。子どもも一緒になって配膳や片付けができるので、「子どもと一緒に料理をしたい」という方にもおすすめのキッチンです。
また、動線が良いので移動距離も少なく、家事をする人の負担も減らすことができるでしょう。
4.オープンキッチンのデメリット
一見メリットが多いオープンキッチンですが、実際に使用してみるとデメリットに感じる部分も見えてきます。続いては、オープンキッチンのデメリットを解説していきましょう。
匂いや音が気になる
オープンキッチンは開放感がある一方、調理をする際の匂いが広がりやすくなっています。そのため、リビングにあるソファやカーテンなどのインテリアに匂いが移りやすいです。また、遮る壁がないので、音も筒抜けになります。
小さい子どもがいる家庭の場合、キッチンの音がネックになる可能性も考えられます。
設置するには広さが必要
オープンキッチンを設置する場所は、ある程度の広さやスペースが必要になります。広さがない場合はリビングが狭くなったり、そもそもキッチンを設置できなかったりするので注意しましょう。
水・油はねが気になる
オープンキッチンの前方には壁がないため、調理や片付けをする際の油や水はねがリビング側に広がる可能性があります。
油はねはレンジガードやガラスパーテーションなどで防御する方法もありますが、オープンキッチンならではの開放感がなくなってしまうことも考えられます。
5.オープンキッチンを設置する際に知っておきたいこと
最後に、オープンキッチンを設置する際に知っておきたい項目についてご紹介していきます。
収納が少ない
オープンキッチンには吊戸棚がないため、収納スペースが少なくなってしまいます。この問題を解決するには、キッチンの後ろに食器棚を設置したり、キッチンの近くにパントリーを設置したりすると良いでしょう。
買い物から帰ってきた時に、玄関からパントリー、キッチンへの動線がつながっていると非常に便利です。
生活感が丸出し
オープンキッチンには壁がないため、目隠しになるものがありません。そのため、普段から綺麗に整えるよう心掛けていないと、キッチンの生活感が丸出しになってしまいます。
この問題を解決するには、キッチンよりも少し高い腰壁を設置したり、食洗器を設置して洗い物が見えないようにしたりすることが必要です。
他にも、キッチンとダイニング、リビングを分ける間取りにする方法もあります。収納が少ないことが原因で生活感が出てしまう場合は、食器棚やパントリーを設置して収納を増やすようにしましょう。
生活スペースが狭い
オープンキッチンを設置する場合はある程度の広さが必要になるため、リビングやダイニングなどの生活スペースが狭くなってしまいます。
この問題を解決するには、ペニンシュラ型のキッチンがおすすめです。アイランド型はさらに多くのスペースが必要になるので、広い家に向いています。
まとめ
今回は、オープンキッチンのメリット・デメリットを中心にご紹介してきました。オープンキッチンとは、キッチンとリビングダイニングが壁で仕切られていないキッチンです。
キッチンとリビングダイニングを遮るものがないので、開放感のある1つの空間になります。開放感があるため、家族とのコミュニケーションが取りやすかったり、デザイン性が高いのでインテリアの一部として楽しんだりすることも可能です。
数々のメリットがある一方、設置するには広さが必要だったり、油・水はねが気になったりするデメリットが挙げられます。これらのデメリットについては、対策をすることで解決できる場合もあります。
オープンキッチンを設置する際は、デメリットについても念頭に置きながら検討してみてください。