ハーフユニットバスの魅力って何?メリット・デメリットを詳しく解説
ユニットバスは知っている方も多いと思いますが、「ハーフユニットバス」はご存知でしょうか?ハーフユニットバスとは、リーズナブルな価格で自由なデザインを楽しめる浴室のことで、こだわったお風呂づくりをしたい方におすすめです。
今回は、ハーフユニットバスの特徴やメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。お風呂に使いにくさを感じている、デザインにこだわった浴室が良いという方は、ぜひ参考にしてください。
ハーフユニットバスの特徴は?
自宅に設置できる浴室には、ハーフユニットバスとユニットバス、在来浴室の3つがあります。ハーフユニットバスについて解説する前に、それぞれの浴室の特徴を見ていきましょう。
そもそもユニットバスとは?
ユニットバスとは、浴室の壁や天井、浴槽などのすべてのパーツを1セットとして製造されている浴室を言います。つまり、使用されるパーツはすべて規格品のため自由な設計は難しいという特徴があります。
しかし、工場で作られたパーツを現場で組み立てるだけなので完成までの期間が短く、費用は50万~100万円前後となっています。また、「システムバス」という言葉もありますが、意味合いはほとんど同じになります。
浴槽サイズやオプション追加などができるタイプもあるため、システムバスとも呼ばれることもあるのです。
在来浴室とは?
在来浴室とは、オーダーメイドの浴室です。ユニットバスとは違ってそれぞれの浴室の広さやカタチに合わせた設計が可能なため、自由度が高いのが特徴になります。
カラフルなタイルの壁やヒノキのお風呂、ガラス張りなど、住人の希望に沿ってゼロから作り上げていきます。自由度が高い在来浴室の費用は何を求めるかで大きく変動するため、予算に余裕がある方におすすめです。
ハーフユニットバスの特徴は?
ハーフユニットバスは浴室の下半分がユニットバス、上半分は在来浴室のように自由にデザインできるのが特徴です。具体的には、浴槽と洗い場、壁の下部がユニットバスのようにセットになっていて、壁の上部と天井は自由なデザイン・素材を選べる仕様になっています。
ユニットバスは箱のような形で設計されていますが、ハーフユニットバスなら天井が斜めになっていても、低くても施工が可能です。浴槽と洗い場は防水性の高いユニットバスを使用し、浴室の上半分な在来浴室のように自由なデザインを楽しめるという、2つの良い部分を組み合わせたスタイルになります。
ハーフユニットバスへのリフォーム費用はいくら?
ハーフユニットバスへリフォームする場合には、大体50~200万円の費用がかかります。具体的にかかる費用は、主に5つです。
・本体費用
・設置費用
・浴室ドアの設置費用
・壁パネルの施工費用
・シャワー、水栓の取付工事費用
上記にプラスして雑工事費用がかかる他、壁や天井などの素材やグレードによって価格が変わります。グレードが高ければ費用はかかり、そこまでこだわらなければ安く済ませることも可能です。
また、ユニットバスに比べると取り扱いメーカーは少なく、主にTOHOと日比野化学工業株式会社で製造・販売されています。
自由なデザインが楽しめるのがハーフユニットバスの魅力ですが、こだわるほどに費用が高くなってしまうので、事前に予算や譲れない点などを決めてから施工を進めていきましょう。
ハーフユニットバスの3つのメリット
続いては、ハーフユニットバスを設置するメリットをご紹介します。
浴室のカタチ・サイズに合わせて設計できる
ハーフユニットバスのメリットとして、浴室に合わせた自由な設計ができることが挙げられます。ユニットバスの場合には天井が平らでなかったり、広さが足りなかったりすると設置が難しいケースがあります。
しかし、ハーフユニットバスは浴室の上半分を自由にデザインできるので、天井が斜めでも設置が可能です。また、ハーフユニットバスは1~1.25坪が多いですが、小さいサイズに変更できることもあります。
狭さが原因でユニットバスの設置が困難な場合でも、ハーフユニットバスなら可能なことがあるので、まずは業者に相談するのがおすすめです。
デザインにこだわれる
好きな素材・デザインが楽しめるのもメリットです。壁をタイルにしたり、天井を木材にしたりなど素材にこだわれるのはもちろん、窓の位置やサイズ、鏡の配置なども自由に選ぶことも可能です。
大きさや設計が決まっているユニットバスとは違い、浴槽やドアをどこに配置するかを選べるので、お年寄りがいる家庭はバリアフリー仕様にすることもできます。
在来工法よりも安く済ませられる
ハーフユニットバスは、オーダーメイドの在来工法よりも費用を抑えられるメリットもあります。これまでは、ユニットバスへリフォームできない浴室の場合だと在来工法しか選択肢がありませんでしたが、費用が高くなってしまうデメリットがありました。
しかし、ハーフユニットバスなら浴室サイズに柔軟に対応ができ、デザイン部分は上半分のみとなっているため低コストでの施工が可能です。さらに、浴室の下半分はユニットバスになっているので現場で組み立てるだけで済み、工事期間が短くなるという利点もあります。
ハーフユニットバスの3つのデメリット
魅力が多いハーフユニットバスですが、デメリットもいくつか存在します。どのようなデメリットがあるのかも事前に確認しておきましょう。
取り扱いメーカーが少ない
ハーフユニットバスは取り扱いメーカーが少なく、選択肢が狭いというデメリットがあります。あまり主流ではないためメーカーが少なく、TOHOと日比野化学工業株式会社の2つが主に製造を行っています。
たくさんの選択肢から好きな浴室を作りたいという人にとっては、製造するメーカーの少なさはネックとなる部分でしょう。しかし、デザインの自由さはあるので、どちらを楽しみたいか次第で決めるのがおすすめです。
デザイン次第では費用が高くなることもある
自由度が高いハーフユニットバスは、デザインや素材にこだわるほどに費用が高くなっていきます。壁や天井、窓などを自由に選べる分、すべてをこだわってしまうと施工費用が予算を大幅に超えてしまうこともあるのです。
予算内に抑えるためには、事前に超えてはいけない金額のラインを決めることが大切です。デザインや素材に優先順位をつけて、無駄な部分はカットしつつお風呂作りを楽しみましょう。
ユニットバスの方が防水性は高い
浴室が一体型になっているユニットバスよりも防水性が劣るというデメリットもあります。そのため、浴槽や壁の裏側に防水処理や水漏れを防ぐ「水仕舞い」の対策も必要になってきます。
防水対策がされていないと住宅に傷みが発生したり、シロアリが発生する原因になったりするので費用がかかるとしてもカットできない施工です。
安く済ませたいからといって妥協せず、今後のためにも防水対策は徹底しましょう。
理想の浴室はハーフユニットバスで作ろう
今回は、ハーフユニットバスの特徴やメリット・デメリットなどについてご紹介してきました。ハーフユニットバスは、自由なデザインを楽しみつつ、施工費用をなるべく抑えたい方におすすめの浴室です。
リフォーム費用は50万~200万円ほどが目安になりますが、求めるものを取捨選択しながらデザインしていけば安く抑えることも可能です。
浴室は疲れた身体を癒す場所なので、よりリラックス効果を高めるためにも、ハーフユニットバスでお気に入りの空間を作り上げましょう。
浴室のリフォームをお考えの方はぜひミヤケンまでご相談ください。リフォームの専任のスタッフが、お客様のご予算やご要望に合わせてお見積りや工事内容のご提案をさせていただきます。