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エコベンチ浴槽とは、浴槽の一部にベンチのような段差が設置されている浴槽です。
名称に関してはメーカーごとに異なるので注意してください。
ベンチと対面となる浴槽の縁はまくら部と呼ばれ、後頭部が自然と支えられる形状になっています。
そのため、まくら部に頭を置き、伸ばした足を置くことで、寝そべるような状態で入浴ができます。
浴槽の横には腕を自然な位置で置けるアームレストがあるので、リラックスした体勢を保つことが可能です。
また、ベンチ側に座れば体の一部だけ湯に浸かる状態になるので、半身浴もすることができます。
底が深い浴槽での入浴にリスクがある小さい子どもや高齢者も、ベンチを活用することで安全にお風呂に入れるでしょう。

浴槽選びは、入浴の快適性や安全性を左右するため、慎重に選ぶ必要があります。
まずは、エコベンチ浴槽を採用することにはどんなメリットがあるのか解説いたします。

エコベンチ浴槽は、モダンかつシンプルなデザインとなっています。
その外観は様々なテイストのインテリアに合い、スタイリッシュな浴室空間を演出することが可能です。
サイズやカラーのバリエーションも豊富なので、浴室の広さや入浴スタイル、浴室のインテリアのテイストに合わせて選べます。
機能性はもちろん、浴室全体の見栄えにもこだわりたい人は満足できるでしょう。

エコベンチ浴槽は節水効果に期待できます。
通常の浴槽よりも少ない水で入浴できる設計となっているので、水道代の節約につながります。
どのくらいの節水効果があるかは商品ごとに異なりますが、1回あたりの満水容量が約37L削減したエコベンチ浴槽もあります。
年間に換算すれば、444Lも節水することが可能です。
水道料金の単価は1Lあたり0.2円が全国平均と言われているので、444Lだと単純計算で年間88.8円の水道代を節約できます。
微々たる節約とはいえ、毎日浴槽に入る家庭であれば、長期的に見ると大きな節約になるでしょう。

バリアフリー設計の浴槽を選びたい時にもエコベンチ浴槽はオススメです。
ベンチ部分は踏み台として使うことができます。
足を跨いで深い底にいきなり足を入れるよりも、一度ベンチを経由したほうが安全に浴槽の中に入ることが可能です。
また、背が小さい子どもやしゃがむことが難しいご高齢の方でも、ベンチに腰をかければ、安全に入浴ができます。

浴槽のタイプによって、デメリットになる部分は異なります。
エコベンチ浴槽にもデメリットとなる部分があるので、確認した上で設置を検討しましょう。
それでは、エコベンチ浴槽のデメリットを紹介します。

エコベンチ浴槽は掃除の手間がかかる可能性があります。
一般的な浴槽の底はフラットとなっているため、スムーズに浴槽を洗うことができます。
しかし、エコベンチ浴槽は段差がある分、隅に汚れや髪の毛が溜まりやすいので、掃除の際は見落としに注意が必要です。
掃除が手抜きになると、新しいお湯を張っても浴槽に汚れが浮いていたり、カビが発生しやすくなったりするので、しっかりお手入れしましょう。

小さい子どもや介護が必要な人と一緒に入る場合、エコベンチ浴槽は少し狭く感じる可能性があります。
例えば、大人1人と子ども1人で入浴する場合であれば、それほど狭くは感じないかもしれません。
しかし、3人以上になったり、介護が必要な大人と一緒に入ったりするのには狭く感じてしまいます。
複数人で入浴することが多い場合、エコベンチ浴槽が適しているかどうか、慎重に検討するようにしましょう。

エコベンチ浴槽は高機能な設計と素材となっている分、他の浴槽と比べて価格が高い傾向にあります。
予算に余裕がない場合、他の浴槽を検討するか、他の内装や設備のグレードを下げるなどの工夫が必要になるでしょう。
満足の行く家づくりやリフォームを実現するためには、予算にも考慮が必要です。
本当にエコベンチ浴槽が必要なのか、優先順位をしっかり決めて検討しましょう。

ここでは、エコベンチ浴槽を選択できるおすすめの商品をご紹介します。
浴槽のメーカー・商品選びの参考にしてください。

LIXILの「リデア」は、自分のライフスタイルにあったバスルームを作れることをコンセプトにしたユニットバスルームです。
床材にキレイサーモフロアを採用しており、特殊なコーティングによって水垢や皮脂などの汚れがつきにくく、お手入れの手間を軽減できます。
断熱性も高いので、足元が冷たいと感じにくいのもメリットです。
ワンアクションで取り外しが可能なカウンターやマグネットアイテムによって、自由に内装のレイアウトができるなど、機能性も抜群です。
浴槽は多種多様な形状から選べ、その一つにエコベンチ浴槽があります。
FPRとルフレトーンと呼ばれる人工大理石の2種類から選べます。
カラーバリエーションは、FPRがホワイト・ベージュ・グリーン・ピンクの4色です。
ルフレトーンはFPRと同じ4色に加えて、ブラックとグレーも選択できます。
適応サイズは、1620・S1818・1618・1616の4種類から選ぶことが可能です。
リデアは床や壁のカラーバリエーションも充実しているので、組み合わせ次第で個性的なデザインから統一感を重視したスタイリッシュなデザインまで実現できます。

LIXILの「リノビオV」は、マンション専用のユニットバスです。
マンション専門となっていますが、設置状況によっては戸建てでも導入できます。
マグネットによって自由にレイアウトできるラックや取り外して洗えるカウンターなどが搭載されています。
リノビオもキレイサーモフロアを採用しており、足元が冷たく感じにくく、汚れが付きにくいのでお手入れも簡単です。
浴室ドアはパッキンレスとなっており、換気開口を上部に移動させたキレイドアを採用しています。
ゴムパッキンがないおかげですっきりとしたデザインとなっているだけではなく、カビが発生しにくいのが特徴です。
換気開口が上部にあるので、ほこりが溜まりにくいのもメリットです。
リノビオVでは、人工大理石のルフレトーンの浴槽が標準搭載となっています。
カラーバリエーションは、ホワイト・ブラック・ベージュ・グレー・グリーン・ピンクの6色です。
サイズは1620・1618・1616・1418・1416から選べます。

タカラスタンダードの「キープクリーン浴槽」は、アクリル人工大理石の浴槽が特徴的です。
浴槽は厚さ約9mmの一層構造となっており、表面はなめらかで、傷にも強い特徴があります。
表面の固さは業界トップクラスを誇り、長期にわたって美しい状態を保つことが可能です。
なめらかな表面は汚れが染み込みにくく、汚れがついても洗剤とシャワーでサッと落とせるので、お手入れもしやすいです。
浴室の形状は複数あり、ベンチ付きのラウンド浴槽を選択できます。
丸みのあるシンプルな形状はどのようなテイストの浴室にもピッタリです。
人間工学に基づいて体を優しく支える設計となっており、リラックスした体勢で入浴できます。
カラーバリエーションは、クリスタルパールホワイト・シュガーライトグレー・シュガーライトベージュ・シュガーブラックの4色です。
浴槽の側面を覆うカバー（エプロン）は、ホワイト・ベージュ・ブラックから選択できるので、シンプルな浴室にアクセントを加えることができます。
浴槽のサイズは、1416・1418・1616・1618・1620から選択可能です。

浴槽の形状は多岐にわたりますが、寝そべるようにリラックスして入浴したい人や半身浴を楽しみたい人はエコベンチ浴槽がおすすめです。
また、節水効果や入浴の安全性も重視したい人にも向いています。
ただし、お手入れに手間がかかることや価格が高めと言ったデメリットもあるので、その点も考慮して設置を検討しましょう。

ミヤケンでも、エコベンチ浴槽を採用したお風呂リフォームを行っております。
施工事例も多数掲載しておりますので、ぜひ参考までにご覧ください！

【ミヤケンリフォームで浴室工事をした施工事例一覧】

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