住宅リフォームに最適なフローリングの種類と特徴を紹介!相場や注意点は?
豊田 芹華
住宅で床材を選ぶ際、使う場所や予算に応じた床材を選ぶことが多く、沢山の種類がある中でもフローリングは住宅で最も普及している床材で、リフォームの際にも人気が高いです。
フローリングとひとことで言っても、使用される素材によって全く異なる特徴があり、デザインも様々です。
そこで、この記事では住宅リフォームに最適なフローリングの種類と特徴を詳しく紹介させていただきます。
フローリングの種類・相場・リフォーム時の注意点を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
1.住宅に最適なフローリングの種類
フローリングには、大きく分けて3つの種類があります。
1つ目は無垢フローリング、2つ目は複合フローリング、3つ目は三層フローリングです。
それぞれどのようなフローリングなのか解説させていただきます。
・無垢フローリング
無垢フローリングとは、天然木をそのまま切った木材でできた床材を指します。
木材を貼り合わせず、1枚の板をフローリングに使用するので、木材の質感・ぬくもり・香りなどが感じられるのが特徴です。
スギやパイン材といった無垢材は柔らかさがあるので踏み心地が良いですが、ひっかき傷に弱いです。
ただし、ナラ剤は傷が付きにくく、無垢材の中でも傷つきにくい天然木ですので、耐久性を求めるのであれば、この素材を使用しましょう。
どの天然木を選ぶかによっても、特徴が変わるところも無垢フローリングならではの特徴でしょう。
天然木ならではの木のぬくもりや経年劣化による艶などに魅了されて、無垢フローリングを採用する人も多いです。
実際にショールームで踏み心地や快適性、傷のつきにくさや風合いなどを確認したり、サンプルを取り寄せるなどしてみてください。
・複合フローリング
複合フローリングとは、何枚かの板や固めた木材の繊維を張り合わせて人工的に作られた床材を指します。
木目調のプリントシートを表面に貼ったプリント式のもの、木材の表面に薄い無垢材を使用した無垢フローリング風のものなど、様々なデザインを選べるのが特徴です。
また、複数の素材を組み合わせて作られているため、柔らかさよりも硬い印象を与えます。
・三層フローリング
三層フローリングとは、1層目に厚み3mmほどの無垢単板を使い、2層と3層目にも木材を使った床材を指します。
無垢フローリングと複合フローリングの良いとこ取りができるのが特徴で、強度と天然の模様の美しさを楽しむことができます。
2.住宅に最適なフローリングの種類ごとのメリット・デメリット
続いて、フローリングの種類ごとにメリットとデメリットを解説させていただきます。
メリットとデメリットをそれぞれ比較し、自分の家や好みに合う種類を選ぶようにしましょう。
・無垢フローリング
【メリット】
無垢フローリングのメリットは、複合フローリングよりも耐久性が高いことや天然木ならではの風合いや柔らかさがあることです。
天然木は柔らかいため、子どもやペットが家の中を走り回っても足腰に響きにくく、やさしい床材と言えます。
また、吸放湿性にも優れているので、夏は涼しく冬は暖かく快適に過ごしやすくなります。
その点、複合フローリングだと、冬に素足でフローリングの上を歩くと冷たく感じやすいですが、無垢フローリングだと、冷たさを感じにくいのもメリットです。
1年中素足で心地よく過ごしやすいことも無垢フローリングならではですので、素足でも快適に過ごしたい方や天然木の風合いを楽しみたい方にオススメです。
【デメリット】
無垢フローリングのデメリットは、選ぶ天然木によっては傷が付きやすいことです。
耐久性は高いものの、物の落下による衝撃では傷が付くこともあるので、注意しなければなりません。
また、湿度によって収縮・反れ・割れが起こりやすいことも挙げられます。
しかし、無垢材は比較的簡単に傷や凹みを修復しやすく、年月を重ねるごとに強度も高くなるので、大きなデメリットとは言えません。
実際にその無垢材を使用している人のお宅にお邪魔したり、ショールームで確認をしたりしておくと採用するか否か決めやすくなるでしょう。
無垢材は複合フローリングよりも高価になりがちですが、使用する天然木の種類や節の有無で価格が変動するため、リフォーム代が高額になる可能性があります。
・複合フローリング
【メリット】
複合フローリングのメリットは、木の収縮が少ないことや様々なデザインから選べることです。
無垢材を使用した場合には湿度による収縮が起こりますが、複合フローリングなら収縮が少ないので、フローリングの反りや割れが起こりにくくなります。
このことから、床暖房を採用したいお家には、複合フローリングがオススメです。
また、傷や衝撃に強いものや天然木風の風合いのものなど、様々なデザインが販売されているので、幅広いデザインからフローリングを選びたい場合にも最適です。
プリントシートが貼られているシートフローリングなら、更に幅広いデザインを選ぶことができ、突板の複合フローリングとシートフローリングであれば、無垢フローリングよりも価格を抑えられることもメリットです。
【デメリット】
挽板(ひきいた)とは天然木を2~3mmの板状に切り出したもので、フローリングや化粧板の表面材として使用されます。
これの場合、価格が高くなりがちなことと継ぎ目が気になりやすいことがデメリットとして挙げられます。
突板(つきいた)とは天然木を0.2~0.6mm程度の厚さに薄くスライスしたシート状の素材で、家具や建具などの表面材として使用されます。
突板は無垢フローリングや晩板のフローリングよりも木の風合いが感じられないことと、挽板と同様に継ぎ目が気になりやすいことがデメリットです。
また、シートフローリングの場合には、傷を修復しにくいことと木のぬくもりが感じられないことがデメリットです。
複合フローリングの中でも、どれを選ぶかによってデメリットが変わってくるので注意して選ぶようにしましょう。
・三層フローリング
【メリット】
三層フローリングのメリットは、無垢と複合フローリングの良いとこ取りができることです。
幅広いデザインに対応しており、床暖房の採用にも向いています。
無垢フローリングのように踏み心地や快適性もありながらも無垢フローリングよりもリーズナブルでコスパも良く、修繕やメンテナンスもそこまで手間をかける必要がりません。
無垢フローリングだと変形・変質しやすいですが、三層フローリングであれば変形や変質の心配をする必要がないこともオススメポイントです。
【デメリット】
三層フローリングのデメリットは、床に深く傷が付いた場合に交換をしなければならない可能性が高いことです。
3層からなるフローリングで、1層目は3mmほどの厚みしかないため、それよりも深い傷ができると床板ごと交換が必要です。
また、無垢フローリングの耐用年数よりも耐用年数が短いこともデメリットに挙げられます。
無垢フローリングは30年ほど持ちますが、三層フローリングはその半分の15年ほどです。
リフォームの手間やメンテナンス費用を考えるのであれば、無垢フローリングの方がお得に感じるかもしれません。
3.フローリングにリフォームする費用の相場はどのくらい?
フローリングにリフォームする費用の相場を紹介します。
リフォーム方法は、「新規張り」「重ね張り」に分けられます。
・新規張り
新規張りは、既存の床を撤去して新しく床材を張る方法です。
タイルからフローリング、畳からフローリングなど、他の床材からフローリングにリフォームしたい時に最適な工法です。
床の段差を解消することができます。
新規張りのリフォーム費用の相場は、6畳で9万~18万円ほどとなっています。
畳からフローリングへのリフォームでは、高さを揃えて下地の調整をしなければならないため、費用が高くなりがちです。
また、防音性能を持たせる場合や無垢フローリングに張り替える場合にも、費用は高くなります。
・重ね張り
重ね張りは、既存の床の上から新しい床材を張る方法です。
既存の床材を撤去する必要がないため、工期が短く済みます。
しかし、既存の床の上から新しい床材を張る必要があるので、既存の床材が劣化していない場合に向いている工法です。
床の高さがリフォーム前より高くなるため、防音性も遮熱性も上がりますが、段差が生じます。
重ね張りのリフォーム費用の相場は、6畳で6万~14万円ほどです。
4.リフォームでフローリングを選ぶ時の注意点
リフォームでフローリングを選ぶ時の注意点を紹介します。
どのような注意点があるのか見ていきましょう。
・見積もり依頼をする
フローリングには種類があり、どのフローリングを選ぶかによってリフォーム費用は変動します。
無垢フローリングを選んだ場合でも、どの天然木を選ぶのかと節の有無で値段が変動することと異なるため、必ず見積もり依頼をして見積書を作成してもらいましょう。
また、見積もり依頼をする場合は相見積もりをとることも忘れてはなりません。
リフォーム会社によってもリフォーム代金が変わるので、3社ほどに見積もり依頼をするのがベストです。
もちろん、ミヤケンでもフローリングリフォームを行っておりますので、ぜひ一度無料見積もりをご依頼くださいませ!
・特徴を理解して合うものを選択する
フローリングには、無垢フローリング・複合フローリング・3層フローリングと種類があることを紹介しました。
それぞれ特徴やリフォーム費用が異なるため、どのフローリングを選べば快適に住みやすくなるのかを考えて予算と相談しながら選ぶようにしましょう。
例えば、床暖房を考えている場合には複合フローリングもしくは3層フローリングを選ぶことをオススメします。
素足でも快適に過ごしたい場合や長い目で見てお得でメンテナンスの手間もかからないものを選びたいなら無垢フローリングがおすすめです。
無垢ならではの天然木の風合いを楽しみたいなら、無垢フローリングもしくは3層フローリングを選ぶと良いでしょう。
悩んで決められない場合には、コスパも性能も優れている3層フローリングを採用することも考慮してください。
・マンションでのリフォームは管理規約を守る
マンションでフローリングのリフォームを行う場合には、管理規約を守って施工をしなければならず、マンションによって異なるので、管理者に確認して規約から工事に取り掛かるようにしましょう。
また、マンションでは、防音に配慮してリフォームをしなければいけない物件が多く、その場合は、防音仕様のフローリングを選ばなければいけません。
・重ね張りリフォームは注意が必要
重ね張りでリフォームをする場合、既存の床材の上から新しい床材を張りますが、その際に必ず段差が生じてしまいます。
段差ができると、つまずきやすくなったり、クローゼットが開かなくなったりすることに注意しなければなりません。
こうした問題を解消できるように配慮しながら重ね張りリフォームを行うか、重ね張りをせずに新規張りでリフォームをすることを検討しましょう。
・部屋によって床材を使い分けた方が良い場合もある
部屋によっては、フローリングよりも他の床材が適している場合があります。
フローリングは、デザイン性・掃除のしやすさから様々な場所のリフォームに使われており、玄関、リビング、寝室、書斎、キッチン、脱衣室、トイレ、子ども部屋などが挙げられます。
脱衣室やキッチンは、水が飛んだり汚れたりしやすい場所なので、無垢フローリングを選ぶとシミになりやすくなってしまいます。
そのため、水が飛び散りやすい場所や汚れやすい場所は他の床材や複合フローリングを選ぶことも検討しましょう。
また、フローリングにタイル塗装やコーティングによって耐久性を持たせたり、クッションフロアを選んだり、調湿・消臭機能が付いている床材を選ぶなど手段はたくさんあります。
子ども部屋は子どもの年齢に応じて床材を選ぶことも大切で、お子様がまだ小さい場合には、床が汚れたり傷が付いたりしやすいことが多いです。
そのため、将来張り替えることを前提に張替えやすいクッションフロアを採用し、フローリングを選ぶ場合には、無垢フローリングよりも複合フローリングを選んだ方が良いでしょう。
5.まとめ
住宅の床材のリフォームでは、フローリングの人気が高いです。
フローリングは、大きく分けて3つの種類に分類され、天然木を使った無垢フローリング、板や木の繊維を張り合わせた複合フローリング、1層目に無垢材を使用した3層フローリングです。
それぞれ特徴が異なるので、リフォームする場所や用途などによって最適な種類・リフォーム方法を選ぶと快適に生活しやすくなります。
今回、解説した注意点に気を付けながら、床材のリフォームを行いましょう。
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