中古住宅の購入+リフォームのメリット・デメリットは?失敗しないためのポイントも解説
谷口 大成
住宅を購入しようと考えた時に、新築住宅では費用がかかりすぎてしまうことが理由で、近年はリフォーム・リノベーションすることを前提に、中古住宅を購入する方が多くなってきています。
新築住宅を購入した場合と比較すると、どのような違いがあるのでしょうか?
今回は、中古住宅の購入とリフォームにおけるメリット・デメリットについて紹介します。
その他にも、失敗しないためポイントも解説しているので、ぜひ参考までにご覧ください!
1.中古住宅の購入+リフォームのメリット
中古住宅を購入してからリフォームを行うメリットとして挙げられるのは、以下の5点です。
・新築住宅よりも価格が安い
中古住宅を購入してからリフォームを行うメリットとして一番に挙がるのは、やはり費用面です。
新築の建売住宅を購入しようとすると、平均約3,800万円かかるとされており、注文住宅になると5,000万円以上かかるケースも珍しくありません。
一方、中古住宅は状態によって異なるものの平均購入価格は約2,500万円であり、リフォームにかかる費用は1,000万円程度で、大規模なリフォームを行わないのであれば500~700万円程度に抑えることもできます。
特に築20年以上の住宅は建物の価値が大きく低下し、建物の価格はほとんどつかず土地代だけで購入できる可能性が高いです。
中古住宅といっても、リフォーム・リノベーションによって設備を一新したり間取りを変更したりすることもできるので、新築住宅とほとんど変わらない住み心地を実感できるでしょう。
・敷地面積が広い傾向にある
中古住宅を購入する場合、税制面での優遇措置が受けられる場合もある築浅物件が好ましいとされています。
しかし、築30年以上の古い物件は敷地面積が広い傾向にあり、ゆとりのある家を建てられるメリットがあります。
これは30年前となると核家族ではなく2世代・3世代にわたって1つの家に住んでいる家庭が多かったためです。
また、1972~1974年頃はベビーブームによって子どもが複数人いる家庭も少なくありませんでした。
こうした背景から築年数の古い家は敷地面積が広い傾向にあるのです。
広々とした家でゆとりのある生活を送りたい方は、築年数が30年以上の中古住宅を選択すると良いでしょう。
・リフォームにお金をかけられる
理想の家づくりを行おうと考えた場合、新築だと建売ではなく注文住宅をイメージする方も多いでしょう。
注文住宅は比較的オーダーメイドで建てることができ、理想のお家を作り上げることができます。
しかし、その分コストがかかってしまい、予算を大幅に超えてしまう可能性もあります。
その点、中古住宅であれば、新築住宅に比べて価格が安く抑えられるだけでなく、安く抑えた分をリフォーム費用に回すことも可能です。
リフォームにかけられる予算が増えれば、注文住宅と同様に自分好みの家づくりが行えるでしょう。
・周辺環境や利便性を重視した土地選びができる
新築住宅を購入しようとすると、希望するエリア内で希望する住宅や土地が見つからない可能性もあります。
立地が良く、災害も少ないエリアなどは他の購入希望者からも人気が高く、抽選で購入できない場合もあるでしょう。
中古住宅であれば人気のエリアでも比較的購入しやすく、周辺環境や利便性を重視した土地を購入することも可能です。
「どうしてもこの地域に住みたい」など周辺環境や立地の優先順位が高い場合は、新築住宅よりも中古住宅で探した方が見つかりやすいかもしれません。
・資産価値の急落を防げる
新築住宅を購入した場合、建てられたその日をピークとして徐々に資産価値が下がってしまいます。
特に購入から10年が経過すると、資産価値は50%以下にまで急落してしまい、15年~20年が経過すると資産価値はほぼなくなってしまい、売却をしようとすると赤字になる恐れもあります。
中古住宅を購入してからリフォーム・リノベーションを行った場合、住まいの性能や価値をこれまで以上に引き上げることが可能です。
築年数が古かったとしても、リフォーム・リノベーションによって住みやすい環境に変わった住宅は、売却時の価格も上がる可能性があります。
2.中古住宅の購入+リフォームのデメリット
中古住宅を購入してからリフォームを行うことで様々なメリットが得られますが、その一方でデメリットに感じてしまう部分もあります。
具体的にどのようなデメリットがあるのか解説していきます。
・構造部分の劣化をチェックするのが難しい
中古住宅を購入する際に新築当時の図面が残っていれば、家の構造もしっかりと把握することができますが、図面がない場合は目に見えない部分を把握するのは難しいです。
特に構造部分の劣化状況は購入前だとチェックすることができず、後からかなり劣化が進行していると判明することもあります。
構造部分の劣化は耐震性や雨漏りなどに影響する可能性が高いことから、必ずチェックしておくことが大切ですので、しっかりと購入前に検査をしてもらうようにしましょう。
また、構造部分が劣化していてもリフォームで修繕すれば良いだろうと考える人もいらっしゃいますが、実際には家を支える基礎部分や柱、梁などはリフォームで修繕することが難しいです。
さらに、木造住宅の場合はシロアリによる被害や腐食がないかもチェックすることが大切です。
中古住宅を購入する前に、必ず構造部分の劣化状況などを確認しておきましょう。
・メンテナンス費用を積み立てておく必要がある
家は住んでいるうちに劣化していくものですが、メンテナンスによって寿命を延ばすことも可能です。
家のメンテナンスは約10年に1回を目安に行うものとされています。
新築住宅であれば購入してから10年後に向けてメンテナンス費用を積み立てておけば問題ありませんが、中古の場合は前回メンテナンスがいつ行われたのかを確認し、それまでにどれくらいの費用を積み立てなければいけなのか計算しておく必要があります。
また、住宅を購入した時期がちょうどメンテナンスの時期だった場合、物件の購入費用に加えてメンテナンス費用も支払うことになってしまうでしょう。
さらに、築年数によっては修繕費などのランニングコストが非常に高額になってしまう場合もあります。
追加の修繕費が発生する可能性もあることを考慮しつつ、メンテナンス費用を計画的に積み立てることが大切です。
・住宅ローンの審査が通りにくい
住宅を購入するにあたって、住宅ローンを利用して購入する方がほとんどでしょう。
住宅ローンにも様々な種類がありますが、特に「フラット35」の利用を希望する人は多いです。
フラット35は、全期間固定金利となっているため返済計画も立てやすい住宅ローンになります。
中古住宅でもフラット35を利用できるケースはありますが、以下の条件を満たしていないとフラット35を利用できません。
・建築確認日が1981年6月1日以降である
・耐火構造、準耐火構造に適合している
・土台や床組みなどに腐朽や蟻害が見られない
また、築年数が上がれば上がるほど、担保としての価値は下がっていきます。
住宅ローンの審査が通りにくいことも考慮した上で、中古住宅を購入するか検討することが大切です。
・構造によっては間取り変更が難しい場合もある
中古住宅の構造によっては希望する間取りにリノベーションできない可能性もあります。
戸建て住宅は一般的に在来工法が用いられています。
在来工法は柱や梁によって建物を支えているため、間取りを変更する際は壁だけを取り除けば良いことから、リノベーションもしやすくなっています。
一方、2×4(ツーバイフォー)工法が採用されている場合、壁と枠組みで建物を支えているせいで壁を抜くことができず、間取りの変更が困難です。
そのため、中古住宅を購入してからリフォーム・リノベーションで間取りも変更したい場合は、在来工法の家を選ぶ必要があります。
・入居するまでに時間がかかる
中古住宅は購入してすぐに入居できるわけではなく、リフォームやリノベーションを行った上でようやく住み始めることができます。
土地が決まってからリフォーム・リノベーションを行うのに、4~6ヶ月程度かかってしまうことも少なくありません。
もしそれまでの間に現在住んでいる家から離れなくてはいけなくなった場合、仮住まいの家を用意する必要が出てきます。
仮住まいをする期間が長引けば、その分コストも上乗せされてしまいますが、新築の建売住宅であれば、購入後すぐに入居することが可能です。
3.中古住宅の購入+リフォームで失敗しないためには?
中古住宅の購入+リフォームにはメリットだけでなくデメリットの部分もあり、場合によっては後悔につながる恐れもあります。
失敗しないためにもどういったポイントを押さえておけば良いのか、解説させていただきます。
・実際の体験談や失敗談を参考にする
これまで中古住宅の購入やリフォームに失敗してしまった人は残念ながら数多くいます。
そんな失敗をしてしまった方の話を参考にすることで、自身の工事の際にリスクを回避できるでしょう。
例えば「想像していたデザインとは違う仕上がりになってしまった」という失敗は、担当者との打ち合わせ不足や共有していたイメージの違いが原因と考えられます。
自身が想像するデザインとすり合わせが行えるように、画像やイラストなどで担当者とイメージを共有することができれば、失敗も回避しやすいでしょう。
このように、実際の体験談や失敗談を参考にすることは、自身の成功にもつながりますので、ネットではブログやSNS、動画などで情報を発信している人も多いため、ぜひチェックしてみてください。
・相性の良い業者・担当者を選ぶ
中古住宅を購入してからリフォームを選択する場合、相性の良い不動産会社やリフォーム会社の担当者を選ぶことも大切です。
例えば打ち合わせで話している時に、話しやすかったり丁寧に説明をしてくれたりする担当者であれば、「家づくりを任せたい」という気持ちにさせてくれるはずです。
逆に自身と相性が悪く、話を理解できない・聞いてくれないという印象を受けるような場合は、担当者の変更を検討するようにしましょう。
・中古住宅を購入する前にリフォーム会社へローンの相談する
中古住宅を不動産会社から購入してリフォーム会社に相談する人もいますが、ローンを使用したい場合は、購入する前にリフォーム会社へ相談しておくようにしましょう。
ローンに対応していない場合もありますが、多くのリフォーム会社では住宅ローンの相談や借り方のアドバイスなどを受けられます。
具体的にリフォーム会社へ相談するタイミングとしては、購入したい物件が決まったタイミングがオススメです。
・リフォームと一体型の住宅ローンを活用する
デメリットに中古住宅は住宅ローンの審査が通りにくいことをご紹介しましたが、このような時におすすめしたいのがリフォームと一体型の住宅ローンです。
中古住宅の購入資金だけでなく、リフォームにかかる費用も同時に借り入れができます。
まとめて借り入れができるため、余計な手数料もかかりません。
また、一般的なリフォームローンと比べて低金利で借りられる点もメリットと言えます。
ただし、住宅ローン+リフォームローンの場合と比較して、利息の合計が高くなってしまう可能性もありますので、どのようなローンだとより負担を抑えられるのか、相談しながら決めることが大切です。
・優良住宅かどうか見極める
いくらリフォームやリノベーションを行うと言っても、状態の悪い中古住宅より優良住宅を選びたいものです。
また、リフォームができない構造部分の影響もあることから、内見で優良住宅かどうかを見極めることが大切です。
優良住宅かどうかを見極めたい場合には、以下のポイントをチェックしてみてください。
・違法な改築・増築が行われていないか
・外壁や屋根に劣化や傷みはみられないか
・設備や配管、電気配線などに劣化がみられないか
・床の傾きや壁のヒビ、雨漏り跡はないか
・ドアや窓をスムーズに開閉できるか
4.まとめ
今回は中古住宅の購入+リフォームのメリット・デメリットについて紹介させていただきました。
新築住宅に比べて費用を抑えられ、なおかつリフォーム・リノベーションによって新築と変わらない理想の住まいを実現することができます。
ただし、目に見えない部分では状態を確認しにくかったり、住宅ローンの審査が通りにくかったりするなどのデメリットも存在します。
家づくりを失敗しないためにも、上記でご紹介したポイントを押さえつつ中古住宅の購入やリフォームを検討してくださいませ。
ミヤケンでも中古住宅リフォームを行っておりますので、ご検討中の方はぜひ弊社にお問い合わせくださいませ!
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