住宅のエコリフォームとは?メリットや受けられる補助金について解説
豊田 芹華
エネルギーの消費量を少なくして、地球にかかる負担を軽減するためのエコリフォームが注目されています。
エコリフォームをすることによって、地球や環境に優しいだけでなく、私たちも過ごしやすく快適な生活が送れるなどのメリットがあります。
しかし、エコリフォームにはどのような内容が含まれるのか、またリフォームにかかる費用などに不安を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事ではエコリフォームの概要に加えて、対象となる補助金についても解説しているので、補助金のご利用を考えている方は、ぜひ参考にしてください!
1.エコリフォームとは?
そもそもエコリフォームとは、どのようなことをするのでしょうか?
基本的にエコリフォームとは、人と環境に配慮したリフォームを中心として考えています。
私たちの生活では、様々な場面でエネルギーが活用されています。
これらのエネルギーが無ければ、私たちは快適な生活を送ることができません。
しかし、地球のことを考えずにエネルギーを活用してきた結果、現在地球では深刻な環境問題を抱える結果となってしまったのです。
例えば、温室効果ガス排出による地球の平均気温上昇、プラスチックごみが原因となる海洋汚染、自動車や工場からの排気ガスによる大気汚染などが挙げられます。
他にも、産業のために行われている森林破壊でも、地球温暖化、水資源減少、生物多様性の減少などを加速させます。
そのため、それぞれがエコを意識して取り組むための活動を積極的に取り入れたリフォーム事業をエコリフォームとしています。
エコリフォームは、住宅に関するリフォームで高い省エネ性能や改修工事を取り入れるものが該当します。
これらを目的とした工事を行う場合、国や自治体から補助金を受けることができ、高い性能や機能を安く取り入れられるだけでなく、快適な生活を送ることができるのです。
2.エコリフォームのメリットについて
エコリフォームには、どのようなメリットがあるのでしょうか?
ここでは、メリットについて紹介させいただきます。
・環境の負担軽減ができる
エコリフォームすることで、今まで以上に環境に配慮して、快適に生活することができます。
住宅に自然の素材を中心に取り入れることで環境への負荷を減らすことができ、さらに、断熱材リフォームによってエネルギーの消費を抑えることもできます。
このように、環境の負担を軽減することで家計と環境にも優しい住宅になるでしょう。
・快適な生活になる
「エコ」という言葉が付いていることで、何かを節約したり工夫したりする必要があると考えるかたもいらっしゃるでしょう。
しかし、エコリフォームは何かを我慢するためのリフォームではなく、今以上に快適にするためのリフォームとなるのです。
例えば、これまでの住宅に使用されていた素材を自然由来のものに変えることでシックハウス症候群が抑えられたり、断熱性能をアップしたことで夏は涼しくて冬は暖かい家にすることができるなど、快適さを向上するためにも行われます。
・光熱費が節約できる
エコリフォームした住宅は、以前に比べて断熱性能をより高メルコとができ、そんな住宅では、通常の住宅に比べて電気やガスなどの消費量が少なくても快適な温度や湿度が保てるようになっています。
その結果、年間の電気代やガス代などが削減できるのです。
さらに、暖かい日が多い環境であれば屋根に太陽光発電を設置することができ、発電した電力で賄うことも可能です。
また、 電気が余った場合は電力会社に売ることもできるので、季節や時間帯などで電力の削減が可能なだけでなく、販売することで利益も得られるでしょう。
・住宅が長持ちする
エコリフォームにすることで、家の断熱性を向上させられます。
部屋の中でも部分的に気温差が生じてしまう場合、どうしてもカビやダニが発生しやすい状態になります。
これらが家を傷めると同時に、結露が窓や見えないカビの温床になる可能性も高く、気が付いたら壁の中にまで生えてしまうこともあるでしょう。
住宅を支える躯体にまで到達してしまうと大きな影響が出てしまうので、早めのエコリフォームがオススメです。
・シックハウス症候群対策ができる
シックハウス症候群とは、住宅の建材や家具などに使用されている塗料や接着剤などの化学物質が原因で健康被害が起こることを言います。
有名なのがホルムアルデヒドというもので、これが原因で人間の粘膜が刺激されてしまい鼻水、のどの渇き、痛み、咳などの症状が起こるのが特徴です。
住宅の天井、床フローリング、壁などに使用されていることが多くありましたが、現在は厳しい対策もされています。
しかし、数年しか放散されないものではなく、10年経過しても放散されている可能性があり、アレルギー性鼻炎が疑われる場合でも、実はシックハウス症候群だったということもありえますので、注意が必要です。
3.エコリフォームで使われる素材は?
エコリフォームでは、以下の素材を中心に使用しています。
【壁材】
・エコカラット
エコカラットとは、調湿性能を持った素材です。
湿気を吸収してくれるので、カビやダニが好みやすい高湿度になることを抑制するだけでなく、化学物質などの臭いに関しても吸着してくれるのが特徴です。
・エコクロス
原料に天然素材を使用しています。
ビニールの壁紙に似ているので表面の強度があり、水拭きも簡単にできます。
また、傷がつきにくく、燃えた時でも有害なガスを発生させないので環境にも配慮されています。
・珪藻土
珪藻土はミクロレベルの穴が多く開いていて、人間にとって快適な湿度を保つので呼吸する素材とされています。
高い断熱性、保湿性を発揮するので常に快適な環境にしてくれます。
この珪藻土の持つ効果によって、化学物質特有のニオイも抑制することができるのが特徴です。
・漆喰
漆喰は、サンゴ礁を原料とした自然由来のものであり、石灰由来の壁紙です。
ゴミやホコリが付きにくく、温度や湿度を一定に保つだけでなく、ホルムアルデヒドなどを分解する働きも持っており、内壁だけでなく外壁にも使用できて耐久性も高いです。
・手すき和紙
手すきの和紙は、日本独特の壁紙です。
凹凸が美しい模様がデザインとなり、素材の特性として空気中の湿気を吸収して一定の温度に保ちます。
ホルムアルデヒドなどを発生させることがないので、体にも優しい素材です。
・木質系壁紙
木質系の壁紙は、木材を薄くしたものに紙とアルミ箔を貼り合わせたものです。
木材の持つ風合いが感じられ、抗菌や防カビなどの効果がある優しい素材で、木の爽やかな香りも感じられるのが特徴です。
・アッシュライト
アッシュライトは、火山灰を使用した塗り壁です。
ホルムアルデヒドの吸収、分解をしてくれるだけでなく、消臭性、抗菌性などの機能を持っています。
・チャフウォール
天然素材の壁材となるチャフウォールは、呼吸する壁材です。
吸収、放湿、通気性、抗菌性に優れていて、廃棄焼却した場合でもダイオキシンの発生が低減できるのが特徴です。
【床材】
・畳
フローリングの住宅が多くなってきた中、畳を使用する家庭もまだ健在です。
日本の伝統文化である畳は、いぐさがスポンジの役割を果たしてくれるので調湿作用があります。
畳床には断熱効果、防音効果もあり、いぐさの香りには空気清浄効果も期待できるでしょう。
・無垢材
エコリフォームで最も人気なのが無垢材です。
一般的なフローリングでは、合板フローリングというベニア板を接着剤で張り合わせたものが用いられています。
一方の無垢材は、天然木のみで作られているので木の持つ肌触りや調質性、経年による味わいが感じられます。
・コルク
コルクと聞くとワインの栓というイメージがありますが、床材でもコルクを使用したものがあります。
コルクタイルは、素材に気泡が含まれているため保湿性、断熱性、防音性も高いので、快適さに加えて騒音を避けることができます。
4.エコリフォームには補助金もあるって本当?
エコリフォームには、環境への配慮だけでなく、住んでいる側にも大きなメリットがあることがわかりました。
しかし、リフォームしたい気持ちはあってもそれなりの費用が必要になります。
そこで、ここではエコリフォームに適用される補助金制度について解説します。
【住宅省エネ2024キャンペーン】
国土交通省、経済産業省、環境省では「住宅省エネ2024キャンペーン」を行っています。
2050年カーボンニュートラル実現のための目標であり、家庭の省エネ強化、推進を目的とした住宅の断熱性向上などの住宅省エネ支援を実施しているのです。
このキャンペーンでは、4つの補助事業によって補助金が受けられます。
≪子育てエコホーム支援事業≫
子育てエコホーム支援事業では、新築の注文住宅、新築分譲住宅購入、リフォームを対象に補助金の交付を受け付けています。
新築住宅、新築の分譲住宅の場合、子育て夫婦もしくは若者夫婦世帯のいずれかが対象で、エコホーム支援事業者と工事の請負契約を締結して住宅を新築する場合が対象です。
リフォームでは、所有者などがエコホーム支援事業者と工事の請負契約を締結してリフォーム工事を行うことで補助金が受けられます。
リフォーム工事の場合、以下のAの必須工事に加えて、Bのいずれかの補助工事をした場合が対象です。
さらに、申請する補助額が5万円以上の場合が対象となります。
◎A(いずれか必須の工事)
・開口部の断熱改修工事
・外壁、屋根・天井または床の断熱改修
・エコ住宅設備の設置
◎B(Aと同時工事の場合のみ補助対象)
・子育て対応改修
・防災性向上改修
・バリアフリー改修
・空気清浄機能、換気機能付きエアコンの設置
・リフォーム瑕疵保険等への加入
なお、太陽光発電設備の設置や中古品を使用した工事、リース設備の工事などは対象とならないので注意が必要です。
≪先進的窓リノベ2024事業≫
この事業では、既存の住宅の所有者が窓リノベ事業者と契約して窓や窓ガラスの交換や断熱改修工事を行った際に補助金が受け取れるものです。
対象者は窓リノベ事業者と工事の請負契約を締結し、窓のリフォーム工事をした場合です。
対象となる工事は、以下の内容です。
・ガラス交換
ガラス交換とは、既存の窓ガラスを取り外して既存のサッシをそのまま使って複層ガラスにする工事です。
同じガラスでも、既存のサッシとの組み合わせで窓の性能区分を変更できます。
ただし、ドアにくっついているガラスの交換は対象外です。
・内窓設置
内窓設置は、既存の窓に新たに内窓を新設、もしくは取り除いて新たな内窓に交換する工事が対象です。
ただし、外皮部分にある既存の外窓の開口部から屋内側に50㎝以内で平行して新設する場合のみです。
平行しない窓、50㎝以上の場合は対象外となります。
・外窓交換(カバー工法、はつり工法)
外窓交換は、住宅の外皮部分にある建具で屋外から施錠できないものです。
カバー工法では、既存の窓ガラスを取り外して今ある窓枠の上に新しい窓枠を被せるものです。
はつり工法は、既存の窓ガラスや窓枠を取り外して新しい窓枠を取り付けて複層ガラスに交換することです。
・ドア交換(カバー工法、はつり工法)
ドア交換は、住宅の外皮部分にある開口部の建具で、屋外から施錠できるものを指します。
カバー工法では、既存のドアの枠を残してその枠の上から新しい枠を取り付けてドアを交換します。
はつり工法では、既存のドアを枠と一緒に取り外して、新しい枠を取り付けて交換することです。
≪給湯省エネ2024事業≫
この事業では、新築または既存住宅の所有者が給湯省エネ事業者と契約して一定の性能を満たした給湯器を導入した場合に対象となります。
補助対象は、対象機器となる給湯器を設置する住宅の所有者であり、給湯省エネ事業者と工事の請負契約を締結し、対象となる高効率給湯器を導入した場合です。
エコキュート、ハイブリッド給湯器、エネファームなどが対象です。
≪賃貸集合給湯省エネ2024事業≫
この事業では、賃貸物件などの給湯器を対象にオーナーなどが賃貸集合給湯省エネ事業者と契約を締結し、補助対象となる小型省エネ型給湯器への交換工事で補助が受け取れます。
賃貸集合住宅の所有者で、リフォーム工事で補助対象機器に交換、もしくはリースで補助対象機器への交換が補助金対象です。
ミヤケンでは、補助金額や対象工事についてさらに詳しく解説しているセミナーも開催しておりますので、ぜひご参加ください!
5.まとめ
エコリフォームでは、日々の生活で環境を意識できるだけでなく、家計にも優しい生活を送ることができます。
また、補助金を利用することで、お得にリフォームを行うことも可能です!
ミヤケンでも補助金を申請して、受理された実績が410件以上です!
補助金制度を利用して、リフォームを検討されている方は、ぜひミヤケンにお問い合わせください!
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