キッチンの床下収納を活用するには?おすすめのアイデアをご紹介
谷口 大成
キッチンの収納スペースを増やすために、新たに床下収納の設置を検討しているという方は多いでしょう。
一方で、キッチンの床下収納を持て余していて、よい活用方法がないかを探している方も少なくありません。
そこで、今回は、キッチンに床下収納がある理由やメリット・デメリット、活用アイデアを紹介させていただきます!
キッチンの床下収納を有効活用したい方、新しくキッチンの床下収納を設置したいという方は、ぜひ最後までご覧ください。
1.キッチンの床下収納はなぜあるのか
まずは、キッチンの床下収納が生まれた経緯や床下収納が設置される理由を解説させていただきます。
・床下収納が生まれた経緯
キッチンの床下収納は、本来、食品などを保管するために生まれたアイデアで、明治時代に誕生したと言われています。
当時は、まだ冷蔵庫が一般家庭に普及しておらず、食料の保管に工夫が必要でした。
床下収納は暗くて涼しいため、保存食などの保管場所に最適だったのです。
そこから当たり前に冷蔵庫がある時代になるにつれて、床下収納は、キッチン用具をはじめとする様々なものを保管する場所として活用されるようになりました。
・現代でも床下収納がある理由
収納量や使い勝手が追及されたシステムキッチンが登場している現代では、床下収納は不要なのではないかと考える方もいらっしゃるでしょう。
住宅は、地面からの水蒸気によって湿気が多くなりやすいため、床組の腐食やカビ、害虫の発生が懸念されます。
腐食やカビが発生すると、住宅の耐久性が低くなったり、住人の健康に悪影響を及ぼしたりして非常に危険です。
これらを防ぐため、建築基準法では、床の高さを地面から45cm以上離すことを規定として定めています。
つまり床下には、防湿のためだけに確保された、広いスペースがあるのです。
現代では、その防湿のためだけのデッドスペースを有効活用するために床下収納が取り入れられています。
・長期優良住宅の認定基準になっている
住宅ローン控除や固定資産税の減税期間延長など、様々なメリットがある長期優良住宅には、認定基準として「床下点検口を設けること」を定めています。
そのため、長期優良住宅の認定を受けた住宅には、必ず床下点検口が設置されています。
床下収納の設置が義務付けられているわけではありませんが、床下点検口と床下収納は兼用できるため、床下収納が設置されることも多いです。
2.床下収納を有効活用する方法
現代でも取り入れられている床下収納に対し、持て余してしまうのではないかと考える方もいるかもしれません。
しかし、床下収納は収納するアイテムを工夫することで、大活躍してくれる優れものです。
この章では、床下収納を有効活用する方法を紹介します。
・長期保存できる食品を収納する
床下収納には、缶詰や瓶詰、ペットボトル飲料や油などの日持ちする食品かつ環境変化の影響を受けにくいものなどを収納するケースが多いです。
他にも、じゃがいもやたまねぎなど、常温で数ヵ月保存できる野菜も収納することができます。
ただし、缶詰や瓶詰ほど長持ちするわけではないため、収納していることを忘れないように気を付ける必要があります。
・特定の季節にしか使わないアイテムを収納する
重箱や大きいサイズのお弁当箱など、季節特有のアイテムの収納にも適しています。
1年に1度しか使わないにも関わらず、普段使いする収納スペースに保管していると、本当に収納したいものを片づけられなくなってしまいます。
他には、卓上コンロ、ホットプレート、縁起物の器など、来客がないと出さないものの収納にも向いています。
・防災グッズを収納する
防災グッズは、災害時にしか使用しないアイテムですが、家族の人数によっては保管するためにかなりのスペースが必要になります。
そのため、床下収納を防災グッズ保管場所とて活用することもオススメです。
・取り出しが楽なものを収納する
居住スペースをスッキリ見せられる床下収納ですが、一般的な可動棚などと比べると、使い勝手は劣ります。
そのため、床下収納を普段使いしたい場合は、取り出し動作が楽なアイテムを中心に収納するようにしましょう。
特に、ティッシュペーパーやキッチンペーパー、ゴミ袋など、軽量かつかさばりやすいアイテムを収納することをオススメします。
3.新しく床下収納を設置するメリット
次に、新しく床下収納を設置するメリットを紹介します。
床下収納の設置を迷っている方は、ぜひご覧ください!
・デッドスペースを有効活用できる
前述している通り、床下収納にはデッドスペースを有効活用できるという大きなメリットがあります。
マイホームはそう簡単に手に入れられるものではないため、スペースを最大限利用したいと考える方は多いのではないでしょうか。
余すことなく活用したいという場合は、床下収納の設置を検討するとよいでしょう。
・安く収納スペースを増やせる
収納を増やすリフォームの費用相場は、40万円~60万円です。
床下収納は、床下収納庫の価格相場が1万円~2万円、施工費用相場が3万円であるため、約4万円~5万円で収納スペースを増やせます。
収納リフォームの費用相場と比較すると、非常に安く収納スペースを確保できることがオススメのポイントです。
・居住スペースを削らず収納スペースを増やせる
床下収納であれば、居住スペースを削らずに収納スペースを増やせます。
壁面収納やクローゼット、パントリーなどは、収納量が大きく増えるものの居住スペースを狭めてしまうというデメリットがあります。
居住スペースが狭まるほどのリフォームとなれば、間取り変更なども余儀なくされ、その分コストもかかってしまう上に、施工が完了した後、圧迫感が出て後悔してしまうというケースも少なくありません。
その点、床下リフォームであれば、万が一思っていた使い勝手とは異なっていたとしても、居住スペースには大きな影響はないため、大きな後悔にはつながらないはずです。
・カスタマイズできる
キッチンの床下収納の多くは、仕切りが設けられておらず、ただの空間となっています。
そのため、お客様のライフスタイルに合わせて、収納空間をカスタマイズして、使い勝手をよくすることができるのです。
必要に応じて床下収納専用の仕切り板を取り入れたり、アイテムごとに100円ショップなどで購入したケースなどに入れたりすることで、簡単にカスタマイズすることができます。
床下収納の用途が決まっていなくても、設置後にカスタマイズすることで、スペースを有効に使えます。
4.新しく床下収納を設置するデメリット
少ないコストで居住スペースを削らずに収納スペースを増やせる床下収納ですが、新しく設置する場合は、次の3つに注意しなければなりません。
居住スペースに変化がなくても、住宅全体に影響を及ぼすこともあるため、設置する前にデメリットを把握しておきましょう。
・普段使いするには不便
床下収納は居住スペースを削らずに収納を増やせますが、普段使いに適した収納ではありません。
その名の通り床に収納するため、立ったまま物を出し入れすることができず、足や腰に負担がかかることに不便さを感じる方もいらっしゃるかもしれません。
床下収納を有効活用する方法でもご紹介したように、収納するアイテムとしては頻繁に出し入れしないものが適していると言えます。
また、深型の床下収納の場合、工夫をしないと奥に収納したものを出し入れするのが大変です。
床下収納を普段使いしようと考えている場合、普段よく使うアイテムを収納すると、余計に負担を感じるかもしれません。
普段使いするものの保管場所を増やしたいという場合は、後述する収納アイデアを取り入れるか、他の収納リフォームを検討するのが望ましいです。
・床に段差ができる
床下収納は、部屋の内観に大きな影響を与えないものの、床下収納を開閉するための取手やフレームなどが付いてくるため、小さな段差ができてしまうという欠点があります。
もちろん、つまずくほどの段差ではありませんが、掃除機がかけにくい、歩く時に違和感があるといった影響が出てきます。
最近ではフレームレスなどの製品が出てきていますが、最新のものはコストが高いため、床下収納ならではの低コストというメリットが失われてしまうこともあります。
・住宅の性能が低下する
床下収納を設置すると、住宅全体の性能が低下する可能性もゼロではありません。
適切な場所や方法で施工すれば問題ありませんが、フタ部分や隙間から空気や熱が逃げてしまい断熱性能が下がったり、湿気が溜まりやすい場所に設置してしまいカビや腐食の原因になってしまったりすることもあります。
特に湿気によるカビや腐食は、住宅の耐久性に大きな影響を与えるため、注意が必要です。
床下収納の設置を検討している場合は、依頼する業者に対して、住宅への影響について確認することが大切です。
5.床下収納を上手に使うアイデア
床下収納は普段使いしづらいというデメリットがありますが、工夫次第では使い勝手を向上させることができます。
この章では、床下収納を上手に使う工夫やアイデアを紹介しているので、ぜひ参考までにご覧ください。
・ファイルボックスを駆使する
ファイルボックスは書類の整理に欠かせないアイテムですが、床下収納の整理にも適しています。
ファイルボックスは、100円ショップで売っている一般的なケースよりもスリムで高さがあるので、床下収納に保管したいキッチンペーパーや食器用洗剤のストックなどを整理するのにぴったりなのです。
もちろん、ファイルボックスと一般的なケースと組み合わせて整理するのもよいでしょう。
・取手付きのケースで取り出しやすくする
床下収納に取手付きのケースやカゴを入れ、その中にアイテムを収納するという方法で、床下収納のデメリットである出し入れしにくさを解消できるアイデアです。
1つひとつ出し入れするよりも、ケースごと持ち上げてテーブルなどに置いてから作業すれば、足腰への負担も低減できます。
大きなケースにまとめるのもよいですが、小さめのケースに種類別に分けておくことで、すぐに取り出したいものを見つけることができます。
取手付きのケースやカゴは、100円ショップにも売られているため、手頃にできるアイデアの1つでしょう。
・ラベリングする
上から覗いたとき、どこに何があるのか分かりやすいよう、ラベリングするのもオススメです。
ラベルが貼ってあれば一目でわかるため、1つひとつ確認する手間が省けます。
特に、食料品を保管する場合は、賞味期限も一緒に書いておくとローリングストックにも役立つでしょう。
ラベリングが手間に感じる方は、ラベルの色で判別できるよう、色別に分けておくのがおすすめです。
・つっぱり棒を使う
収納のアイテムとして人気のつっぱり棒は、床下収納でも活躍します。
仕切りとして活用するのはもちろん、つっぱり棒を2本使って、ワイヤーカゴをひっかけるなどの方法もあります。
ケースやカゴを引っ掛ける方法を使えば、床下収納庫内を2段にできるため、使い勝手が格段によくなるでしょう。
どのケースを使ってもぴったりと収めることができないという方は、ぜひお試しください!
6.まとめ
キッチンの床下収納は、居住スペースを狭めずに収納スペースが増やせる方法として人気です。
一方で、ものの出し入れが負担に感じたり、整理整頓がしづらかったりと、工夫が欠かせない収納スペースでもあります。
床下収納を設置して後悔しないためにも、メリットだけでなく、デメリットや活用アイデアを押さえておきましょう。
ミヤケンでは、キッチンの床下収納設置リフォームも行っておりますので、キッチンの収納を増やしたいという方は、ぜひお問い合わせくださいませ!
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