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まず初めに、快適でリラックスした状態で安眠できる寝室にするためには、どのようなポイントを押えれば良いのか解説させていただきます。

1つ目のポイントとして、寝室内の温度や湿度を調整することが大切です。
人間の体の仕組みとして、体温が下がってきたタイミングで眠りやすくなるとされており、良質な睡眠のためには、深部体温をスムーズに低下させることが重要です。
寝室の適温は、夏場は室温26℃前後、冬場は16～19℃前後、湿度はどちらも50～60％が最適とされています。
また、布団の中の温度は、寝室の状態と寝具、パジャマを適したものに合わせ、33±1℃が目安です。
温度と室温をいつでも管理できるように、寝室には温湿度計を設置し、快適な状態にするためにエアコン、除湿器、加湿器を上手に組み合わせて調整しましょう。

寝室の空気が淀んでしまっていると、リラックスできる空間とは言えませんので、定期的に換気を行い綺麗な状態に保つことが大切です。
空気が汚れていると呼吸が浅くなり、早めに就寝したとしても疲労が回復せず、起きた時にだるさを感じてしまいます。
空気を新鮮に保つために、空気清浄機を設置したり、サーキュレーターで空気を循環させたりするのもオススメです。
空気清浄機は、空気中に浮遊しているアレルギー物質を除去してくれるので、花粉症、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などの対策にも役立ちます。
昼間はできるだけ窓からの自然な風を室内に取り込み、新鮮な空気を取り入れるようにしましょう。

一般的には寝室の広さは7畳以上が快適とされており、寝室の高さに関しては、建築基準法によって天井高2.1mであることが定められています。
寝室の広さが7畳以上で快適とされる理由は、寝具や家具を置いた時に周囲を人が通れるスペースが確保でき、扉の開閉が邪魔にならない最低限の広さだからです。
また、7畳の広さに対しては、シングルサイズのベッドを採用することをオススメします。

良質な睡眠のためには、寝具などの肌触りによっても大きく異なります。
枕カバーやシーツの素材としてオススメなのは、綿、麻、ガーゼ素材です。
綿は吸湿性が高くてハリのあるしっかりした素材で肌触りが良いのでオススメです。
ただし、通気性を高めたいのであれば、生地の表面にお菓子のワッフルのような凹凸があるワッフル地を採用すると良いでしょう。
麻は通気性と吸湿性に優れていて、汗をかいてもべたつかずにさらさらとした肌感を保つことができ、洗濯しても乾きやすく、丈夫で長持ちするのが特徴です。
ガーゼは生地が薄くて柔らかさがあり、なめらかな肌触りなので肌への刺激が少なく、空気の層ができやすいので、冬でも温かさを感じやすいでしょう。

寝室は、できるだけ音の大きさが伝わらない環境にすることも快適な空間にするために必要です。
眠りを妨げる音の大きさは40～50db以上とされており、例えば、書店の店内、間近なエアコンの室外機、静かな事務所、洗濯機、換気扇などが該当します。
トイレや換気扇などが寝室の近くにある場合には、なるべくそれらの位置から離れた場所にベッドを設置することで、うるささを軽減することができるでしょう。

快適な寝室にするためには、エアコンの位置についてもチェックしましょう。
夏や冬に活躍するエアコンですが、ご自身の身体に直接風が当たらないかどうかは非常に重要です。
寝ている間、ずっと風が当たった状態では急激に体感温度が変わってしまうだけでなく、寝起きのだるさや疲れを回復させることができません。
また、体調を崩すきっかけにもなるので、エアコンはベッドや布団などが当たらない場所にしましょう。

窓は、外部の温度が伝わりやすく、夏場では暑く、冬場では寒さを感じやすくなってしまういます。
ですので、窓の位置はできるだけベッドや布団から離すことで、空気の温度差を感じにくくすることが大切です。
また、クローゼットの扉を折れ戸や開き戸にした場合、広い可動スペースが必要ですので、クローゼットの扉についても考えて位置を決めると良いでしょう。

寝室にベッドや布団を置く場合は、左右に幅60cm以上のペースを確保するようにしましょう。
ベッドの場合は、ベッドメイクしやすいようなスペースとして必要であり、布団の場合は敷布団より掛け布団の方が大きくなってしまうことから適度なスペースが必要です。
スペースに余裕がないと、窮屈さや圧迫感を感じてしまうため、適切なベッドとの幅を把握しておくことが大切です。

寝室を快適にするには、扉の位置についても意識してみましょう。
ベッドや布団の正面に部屋の出入り口がある場合は、常に誰かが入ってくるような感覚になり、落ち着くことができなくなってしまいます。
また、圧迫感も感じやすいので、できるだけ扉の正面にベッドや布団を配置するレイアウトは避けるようにしましょう。
どうしても見えてしまう場合は、目隠しの家具やパーティションの設置もオススメです。

リラックスできる寝室にするには、就寝前の1～2時間前に部屋の明るさを少し落としましょう。
また、色彩調整の出来る照明であればオレンジや薄い赤などの暖色系にし、寝具の真上ではなく、斜め方向から浴びるように設置すると落ち着いた空間になります。
良質な睡眠を得るためには、寝室以外でも寝る前の照明を少し暗めの100～200ルクスに設定し、テレビやスマホなどの使用を控えておくと良いでしょう。
睡眠中は、なるべく照明を消して真っ暗にすることが推奨されますが、オレンジ系の常夜灯程度なら睡眠ホルモンを妨げにくいので、好みに応じて明るさを調整しましょう。

リラックスできる寝室するためには、香りにもこだわって見てください。
照明機能があるアロマディフューザーやアロマキャンドルは、淡い光と香りの両方で癒しを与えてくれます。
神経を落ち着かせてくれる香りとして、ベルガモット、カモミール、ラベンダーがオススメです！
緊張をほぐして心の疲れを癒してくれるので、適度な香りを意識するとより良い環境になるでしょう。
また、ヒノキやスギの香りも成分にセドロールというものがあり、交感神経を抑えてくれる役割がありますので、じっくりと睡眠したい場合は、アロマを焚いたり、フレグランスミストを使ったりしてみましょう。

アロマオイルのような香りが苦手だという方には、コーヒーやハーブティーもオススメです！
コーヒーと言えば、意識を覚醒させるために飲むものだという印象が強いですが、香りを嗅ぐだけなら睡眠を促す効果もあるとされていますので、ぜひお試しください！

寝室で過ごす時間は、人生の1/4～1/3を占めるとされていることから、自身の身体を労わるためにも快適な空間にする必要があります。
上記でも少し触れましたが、快適な寝室にするためには、窓選びが非常に重要ですので解説させていただきます。

寝室に窓を設置する場合には、窓の方角にも注目してみましょう。
窓が東向きの場合、夏は早い時間から日差しが入り込んでくるため、起床がゆっくりな方は眩しい日差しに眠りが妨げられるかもしれません。
反対に、西側に窓がある場合は、夕方に非常に強い西日が差し込み、特に気温が高い夏は、夜になっても室温が下がりにくくなってしまいます。
東側の窓には遮光性の高いカーテンを設置し、西側の窓には雨戸を設置すると直射日光が入りにくくなりますので、ぜひお試しください。

窓の大きさも快適な睡眠を得る空間にするために、注目すべきポイントです。
開放感のある窓にすると気持ちが良いと考える方も多いかもしれませんが、光を取り込みすぎてしまったり、周辺の環境によっては音の大きさが気になったりする可能性があります。
睡眠をとるための空間であれば、換気を行うための小さな窓だけを設置するだけでも問題ないでしょう。

寝具の配置を考えるときには、なるべく窓の真下にベッドを設置することは避けましょう。
ベッドの上に窓を設置するとおしゃれな寝室になりますが、窓の周辺は温度差があるので冬には冷たい空気が流れてくることもあります。
特に気温が変わりやすい春先や秋口には、体温調整ができずに風邪をひきやすくなってしまう恐れもありますので、注意しましょう。

ここでは、寝室リフォームに関するアイデアをご紹介します。

寝室の天井にシーリングライトを取り付けるのが一般的ですが、天井からの光だと明るく感じてしまうことがあります。
より快適な空間にするために、天井のシーリングライトではなく壁面や足元にシーリングライトを取り付けて光が直接当たらないようにするのも良いでしょう。
手元を照らすライトがあれば、就寝前の読書もできる上に、間接照明ならおしゃれな空間も演出することができます。

寝室は、高さのある棚などが多くなると、圧迫感が出てしまいます。
そこで、家具を設置するのではなく、壁面をクローゼットにリフォームすることで、部屋の広さを保ちながらも収納に困らない空間にすることができます。
また、テーブルなどの大きいものではなくサイドテーブルにすることで、寝転んだ時に視界に入ることがなく、圧迫感も感じさせないのでオススメです。

快適な寝室にするには、部屋の色合いも重要で、リフォームをするときは、寝室のテイストを考えてから取り入れる色を考えてみましょう。
自然素材をベッドや寝具に使いたいならナチュラルカラー、柔らかい色合いを中心としたい場合は北欧風、観葉植物を部屋に置きたいならリゾート風などになります。
これらを考えてから、快適な寝室の中心となるカラーを決めてみましょう。
癒しを感じやすい色としては、青系色を取り入れることがオススメで、カーテン、布団、カバーには自然界にある色を取り入れることが理想とされています。
反対に赤系色は神経を興奮させやすく、同系色の黄色やオレンジ系は活気を感じさせるため、落ち着いた空間とは言えません。
黒は精神状態によっては不安に感じやすいカラーとされているので、メインにこのような色を使わずにスイッチカバーや小物など、部分的に取り入れるようにしましょう。
好みによって取り入れたい色は変わりますが、寝室を快適にしたいならこのような色合いを中心に考えるとまとまりやすいです。

今回は、寝室で快適な睡眠が得られる条件やリフォームアイデアを紹介させていただきました。
この記事で紹介したポイントを参考に、自分の理想の寝室と安眠を手に入れてください！
人間の身体はとても敏感で温度や湿度に加えて、寝具の素材や肌触り、音の響きや部屋の大きさによって条件も異なります。
ご自身がリラックスするためにはどのようなことが必要かをイメージしてから、業者に相談することでスムーズに工事を進めることができるでしょう。
ミヤケンでも、寝室を快適にするためのリフォームを行う事が出来ますので、是非お気軽にお問い合わせくださいませ！

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