ユニバーサルデザインにリフォームして家族皆が使いやすいお風呂にするためのアイデア!!
庭野 亜優
子どもや高齢者、障害者がいる家庭や家族が多い家庭では、お風呂のリフォーム時にユニバーサルデザインにすると非常に使い勝手が良くなると同時に、安全性も向上することが出来ます。
この記事では、家族皆が使いやすいユニバーサルデザインのお風呂にリフォームする方法を詳しく紹介しておりますので、ユニバーサルデザインのお風呂へリフォーム予定の方や検討している方は参考にしてください!
1.ユニバーサルデザインのお風呂ってどんなお風呂?
まず、ユニバーサルデザインとは年齢・性別・文化などに関わらず誰でも利用しやすいデザインのことを指します。
ユニバーサルデザインのお風呂にすることで、子どもでも高齢者でも障害者でも、全ての人が使いやすいお風呂を作り上げることが出来ます。
ユニバーサルデザインのお風呂にするためには、誰でも公平に使える設計・仕様であり、、直感的でシンプルに使えて自由度が高くある必要性もあります。
力が弱い人でも簡単に使えるよう、少ない力でドアが開閉しやすかったり、危険性の低いデザインであることも重要です。
このような条件を守った上で作られたお風呂を、ユニバーサルデザインのお風呂と呼ぶことができます。
2.ユニバーサルデザインのお風呂にするメリット
ユニバーサルデザインのお風呂にするメリットをいくつか紹介します。
・サポートがなくても誰でも使いやすいお風呂になる
ユニバーサルデザインのお風呂は、直感的に使いやすいお風呂であるため、誰かの手を借りなくても子どもでも高齢者でも簡単にお風呂に入れます。
ワンタッチでお湯が出る・排水できるなど、無理に姿勢を変えたり力を入れたりしなくても楽にお風呂を使えるのです。
また、手すりを付けることでサポートをしなくても1人でお風呂に入りやすくなります。
・転倒しにくくなる
ユニバーサルデザインのお風呂は、バリアフリー設計で安心・安全にお風呂に入ることができます。
滑りにくい床材を使用することで、水場でも転倒しにくく怪我の防止が可能です。
特に出入り口の床は、段差をなくすことで躓く危険性が低くなりますので、様々な箇所に手すりを設けることで移動がしやすくなるだけでなく、転倒防止に役立ちます。
・利き手に関係なく使いやすい
ユニバーサルデザインにするというのは、左右どちらの手でも使用ができる設計になっているということも含まれます。
シャワーのレバーどちらか片方にしかない場合にはどちらかに偏って使用することになってしまいますが、ユニバーサルデザインならレバーが右手でも左でも使えたり、ワンタッチ式になっていたりと、使い勝手が非常に優れているのです。
利き手に関係なく使えるので、手を骨折してしまった時などにも安心して使用しやすいです。
3.ユニバーサルデザインのお風呂にリフォームする時のポイントと注意点は?
ユニバーサルデザインのお風呂にリフォームする時のポイントを詳しく紹介します。
・滑りにくい床と浴槽にする
樹脂素材の床材は、柔らかくてクッション性があるのでお風呂でも滑りにくく、保温性・耐水性・水はけにも優れています。
また、浴槽での転倒を防止するために、浴槽用の滑り止めマットを採用し、手すりと合わせて使用することで、滑りにくい浴室を作り上げることが出来ます。
・シャワーヘッドは高さの調節ができるものにする
シャワーヘッドを選ぶ時には、高さの調整できるものを選ぶのがポイントです。
スライドバー式のシャワーフックなら、使用者が使いやすい位置にシャワーヘッドを移動してシャワーを使用でき、椅子に座ったままでも、立ったままでも、年齢を問わずにシャワーがしやすくなります。
・浴槽の高さは床との段差を少なくする
湯船に浸かる際は、浴槽をまたぐ必要があるので、床と浴槽の高さに大きな差があると、足を高く上げなければなり、転倒のリスクも高まります。
こうした入浴時のストレスをなくすために、浴槽の縁の高さを低くしてあげることが大切です。
浴槽を低くすることが難しい場合には、腰掛けできるベンチ型の浴槽を選ぶことで、高低差を利用してベンチ側から入浴がしやすくなるでしょう。
・手すりを各所に設置する
お風呂での転倒を防ぎ、移動しやすくするためには手すりの設置が必要です。
洗い場を移動するための手すりは、75~85cmくらいの高さに手すりを横に設置すると移動がしやすくなります。
洗い場で立ったり座ったりする際に使用する手すりは、60cmくらいの高さに手すりを縦に設置すると立ち座りがスムーズです。
浴槽の出入りに欠かせない手すりは、浴槽の手前側のフチに沿って手すりを縦に取り付けましょう。
また、浴槽内だけでなく脱衣所との間にも手すりを設置することで、ケガのリスクを最大限まで回避することが出来るでしょう。
・ワンタッチでお湯が出る水栓にする
一般的なシャワー水栓は、シャワーの温度を調整後にレバーを上げ下げして使用しますが、このようにレバーを上げ下げするシャワー水栓だと、ある程度の力が要ります。
ワンタッチでお湯が出る水栓は、水栓のボタンを1回押すだけでお湯が出る仕様のため、子どもでも高齢者でも障害者でも、直感的にシャワー水栓を使えます。
4.ユニバーサルデザインのお風呂にリフォームする時には補助金が使えるか確認しよう
ユニバーサルデザインのお風呂にリフォームする場合は、高コストになってしまうことが考えられますが、お住まいの自治体の補助金が活用できるか確認してみるとよいでしょう。
・ユニバーサルデザイン住宅の改修資金補助
ユニバーサルデザインの住宅に改修工事を行う際に、工事費用を補助してくれる制度です。
主に、お風呂の手すりの取り付けや高齢者対応浴槽への交換工事などが適用となります。
自治体によって補助金額や補助の有無があるため、お住まいの自治体のHPを確認する・問い合わせるなどしてみてください。
・バリアフリーリフォーム補助金
介護が必要な方が同居している場合に、リフォーム補助金を使うことができることもあります。
20万円ほど補助金が給付されるので、自己負担額を抑えてユニバーサルデザインのお風呂にリフォームできるでしょう。
お住まいの自治体にバリアフリーリフォーム補助金制度があるか、確認してみてください。
5.まとめ
ユニバーサルデザインとは、国籍・文化・性別・年齢・障害の有無などに関わらず、誰が使っても使いやすいデザインのことを指します。
お風呂場にユニバーサルデザインを採用することで、子どもも高齢者も障害者も、家族皆が使いやすく、安全性の高い浴室を実現することが出来ます。
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