【安全対策】災害に強いキッチンリフォームとは?火災・地震・停電別にご紹介
豊田 芹華
キッチンなどの設備は、
古い設備のまま使用していれば、設備の故障や劣化によって火災を引き起こす可能性があります。
大切な家が損傷するだけでなく、家族の安全も脅かす事態になりかねないので、安全性を高めたリフォームを考えてみてください。
今回は、キッチンリフォームでの火災対策や地震対策、停電対策をご紹介していますので、ぜひ参考にしてください!
1. キッチンリフォームで火災対策
調理をする場所であり、火を使う場所でもあるため、火災対策は必須となります。
この章では、防火性を高めるためにできるリフォームをご紹介します。
・ガスコンロからIHクッキングヒーターへのリフォーム
IHクッキングヒーターは、ガスと違って炎が出ないため、調理中に火が燃え移る心配がありません。
ただし、IHクッキングヒーターだからといって火事にならないわけではありませんので火の扱いには注意が必要です。
特に油を加熱しすぎると250度あたりで煙が出始め、370度ほどになると火種がなくても自然発火する可能性があるため、消し忘れてしまうと危険です。
ガスコンロ・IHコンロに関わらず、火の後始末はしっかりと行いましょう。
・安全装置付きのガスコンロへのリフォーム
ガスコンロでも安全装置が付いたアイテムを選べば火災を防ぐのに役立ちます。
2008年に国が定めた安全基準によって、家庭用コンロのバーナーにSiセンサーを搭載することが義務となりました。
鍋底の温度を感知する温度センサーと、立ち消えを防ぐ炎感知センサーがついているので、コンロによる火災リスクが軽減する事が出来ます。
また、調理油過熱防止装置や立ち消え安全装置、コンロ消し忘れ装置やグリル消し忘れ装置、早切れ防止機能などが搭載されているため、安全性が高くなっています。
その他にも、コンロの種類によっては焦げ付き消火機能や鍋なし検知機能などが搭載されているので、どのような機能があるのかスタッフまでお尋ねください!
・防炎機能のある壁紙の採用
キッチンの壁紙をリフォームする場合、カラーや素材といったデザインの他に、油汚れ防止効果のある壁紙や消臭機能付きの壁紙の導入もオススメです。
壁紙はどうしても火の近くにあるものなので、引火してしまうと大きな被害に繋がってしまいます。
火災が発生したとしても、被害を最小限に抑えるためには、なるべく防火性の高い素材の壁紙を使用することが大切です。
また、近年では、防火性を備えながらも、様々なデザインの壁紙を増えているので、安全対策とおしゃれを両立してリフォームを行う事が出来ます。
・収納を設ける
火災対策として収納を設けることも重要です。
収納というと、火災とは関係ないと思われるかもしれませんが、キッチン周りに不要なものを置かないだけで引火による火災を防げます。
使用頻度の高い調味料やすぐに使おうと思っていた食材などをコンロの周りに置いているという方は、意外と多いのです。
しかし、ガスコンロの周辺にものを置いていると、不注意によって火が燃え移る可能性がありますので、火災の危険を抑えるためにも、コンロ周辺にものを置かないよう、収納を確保した方が安全です。
2. キッチンリフォームで地震対策
次に、キッチンリフォームでできる地震対策をご紹介します。
・照明
キッチンの照明でペンダントライトといった吊り下げ型の照明を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
たしかし、ペンダントライトを使用することで、おしゃれでスタイリッシュなキッチン空間を演出する事が出来るかもしれませんが、地震が起きた際には危険なポイントになってしまいます。
揺れにもよりますが、大きな地震であればどこかに衝突して、割れてしまうという危険性もあります。
吊り下げ式を導入したい場合は、コードが短いタイプを選択するか、樹脂や布で作られた照明を選んで電球の飛散を防ぎましょう。
・揺れを感知する機能のついたコンロ
前述したように、火災を防止するためにも安全装置の付いたガスコンロの導入がオススメです。
コンロの機種によっては、地震の揺れを感知して自動で消火する機能が搭載されたガスコンロもあるので、導入を検討してみましょう。
特に、震度4以上の揺れを感知すると自動的にガスを遮断して消火するので、自分で消す必要がなく安全を保てます。
ガスメーターは、震度5以上の地震が起きると自動的にガスを遮断する機能がありますが、それよりも先にコンロが消火してくれるため、より安全な点が魅力です。
・壁面収納の設置
キッチンに備え付けの棚があるという方は少ないのではないでしょうか。
しっかりと固定されていない棚の場、調理をしている際に地震が発生すると、倒れて火災が発生したり、倒れた棚の下敷きになったりする恐れがあります。
また、食器や調理器具、食品のストックなど、様々なアイテムも収納できるので、空間もすっきりするでしょう。
・扉がロックされる機能のついた食器棚へのリフォーム
大きな地震が発生すると、揺れによって棚に収納してある食器や調理器具などが落下する危険性があります。
キッチンで作業をしている時に地震が起きれば、ものが落下して怪我をするケースもあるので注意しなければいけません。
滑り止めシートの活用や勝手に扉が開かないように扉にストッパーを付けるといった対策もありますが、ロック機能が搭載された食器棚もあるので、リフォーム時には導入を検討してみましょう。
万が一地震が発生しても、ロック機能によって扉が開かないので、収納してあるアイテムが落ちる心配がありません。
・床下収納の設置
リフォームの際には、地震対策として床下収納の導入も考えてみましょう。
大地震が発生すれば、断水や停電が発生する可能性があります。
水や電気が使えなくなれば調理ができません。
そんな時のために水や非常食を床下に収納しておけば、いざという時に役立ちます。
収納場所も増えるので、備蓄以外でも活用できるはずです。
3. キッチンリフォームで停電対策
停電を考えた防災リフォームでは、エコキュートの導入を検討してみましょう。
エコキュートは、電気を使用して水を温めてお湯を作り出す装置です。
大気中の熱を利用してヒートポンプ技術でお湯を沸かします。
火を使わないので火事の心配もありません。
万が一停電になったとしてもタンク内にお湯が残っていれば、シャワーや蛇口からお湯を出すことが可能です。
また、非常用取水栓が装備されているので、タンク内の水を生活用水として活用することもできます。
飲み水としての利用はできませんが、トイレや食器を洗う時などに使用できるので便利です。
あらかじめ使い方を理解しておくと、万が一の時でも慌てずに使用できます。
4. まとめ
最近の記事
月別アーカイブ
- 2024年11月(3記事)
- 2024年10月(14記事)
- 2024年9月(9記事)
- 2024年8月(8記事)
- 2024年7月(6記事)
- 2024年6月(11記事)
- 2024年5月(14記事)
- 2024年4月(17記事)
- 2024年3月(12記事)
- 2024年2月(3記事)
- 2024年1月(7記事)
- 2023年12月(2記事)
- 2023年11月(2記事)
- 2023年10月(4記事)
- 2023年9月(5記事)
- 2023年3月(1記事)
- 2022年6月(1記事)
- 2021年11月(4記事)
- 2021年7月(4記事)
- 2021年6月(5記事)
- 2021年5月(2記事)
- 2021年4月(2記事)
- 2021年3月(2記事)
- 2021年2月(3記事)
- 2021年1月(2記事)