部分リフォームの注意点とは?メリット・デメリットをご紹介!
豊田 芹華
「必要な箇所だけをリフォームしたい」「リフォームの工事費用を抑えたい」といった悩みをお持ちであれば、部分リフォームを検討してみてください。
キッチンやトイレ、浴室や子ども部屋など、家の一部分のみをリフォームする部分リフォームには、様々なメリットがあります。
そこで今回は、部分リフォームのメリットやデメリットに加えて、リフォームする際の注意点をご紹介していきます。
部分リフォームについて理解したい方、リフォームで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
1. 家の一部分のみをリフォーム!部分リフォームって何?
家の一部分のみを新しくすることや改修することを部分リフォームと言います。
・システムキッチンのみを新しくしたい
・リビングの床のキズが目立つので張り替えたい
・水漏れが発生している水栓のみ取り替えたい
・子ども部屋の内装を変更したい
生活の変化に合わせて住みやすく、快適な空間を手に入れるための手段となります。
2. 部分リフォームのメリット
部分リフォームには、いくつかのメリットがあります。それぞれを詳しく解説していきましょう。
コストを抑えたリフォームが可能
リフォームの問題点として費用の高さがあります。
例えば、一戸建て住宅をフルリフォームした場合の費用相場は総額約350万円~2,000万円前後です。
築年数や坪数、劣化状態や機器や建材のグレードによって価格は大幅に変わります。
そのため、場合によっては高いリフォーム費用を支払うこととなり、予算オーバーになる方もいます。
しかし、部分リフォームであれば工事範囲が狭くなるので、フルリフォームと比較すると低予算で工事が可能です。
予算内に収めたい、コストをかけずにリフォームしたい場合は、劣化した箇所のみに絞って部分リフォームをした方が費用を抑えることができます。
リフォームの工事期間が短い
フルリフォームの場合、大規模な工事が必要になるため、工事期間は2~3ヶ月程度かかります。
設計も必要になるため、半年ほどを見越して計画を立てなければいけません。
しかし、部分リフォームであれば、最短1日から数週間程度で終わるリフォームも多いため、早めにリフォームを終えたいと考えている方にも向いています。
住みながらリフォームができる
フルリフォームをする場合、仮住まいの確保が必要です。アパートを一時的に借りたり、ホテルに宿泊する必要があるなど、短期間でも費用がかかることもあります。
しかし、部分リフォームであれば住みながら工事ができるリフォームもあります。
ただし、リフォームする箇所によっては仮住まいを確保した方が生活しやすいケースがあるので、業者に一度相談してみてください。
3. 部分リフォームのデメリット
工事期間が短く、費用を抑えられる魅力的な部分リフォームですが、デメリットも存在します。
後悔しないリフォームをするためにも、理解してから計画を立てましょう。
追加費用が発生するケースがある
部分リフォームはコスト削減ができる点がメリットです。
しかし、家が老朽化している場合は、想定外の費用が発生する可能性があります。
例えば、浴室のリフォームを依頼した際、工事をしている最中にシロアリによる被害が判明するケースがあります。
その場合は、リフォームの他にもシロアリ対策が必要となるため、最初の見積もりとは別に費用を用意しなければいけません。
床下が老朽化していた場合や水漏れしている箇所が見つかった場合も、修復が必要になるため追加費用がかかります。
希望どおりのリフォームができない可能性がある
部分リフォームでは、必ずしも希望どおりのリフォームができるとは限りません。
例えば間取りの変更をしたい場合、耐力壁を使用している住宅は建物の強度を維持する役割があるため、撤去できないこともあります。
マンションの場合は、管理規約でリフォームが禁止されているケースもあるので、事前に規約をチェックしましょう。
希望どおりの部分リフォームができるか分からない場合は、業者に一度相談してみてください。
リフォームしていない箇所が気になってしまう
部分リフォームなので、リフォームした部分としていない部分に境目ができます。
「床を張り替えたら壁の汚さまで気になるようになった」「キッチンのリフォームをしたらトイレのリフォームもしたくなった」など、リフォームが終わった後に気になるお客様も多くいらっしゃいます。
後からリフォームを追加するよりもまとめてリフォームをした方が、養生作業や解体作業などの手間を減らす事が出来、コスト削減にも繋がります。
どの部分をリフォームしたいのか家族全員で相談し、後悔しないリフォームをしていきましょう。
4. 部分リフォームの注意点
部分リフォームをする際には、以下の注意点もあります。
騒音が気になる可能性がある
工事をするため、騒音が気になるケースもあります。
大きい音がするため、乳幼児がいる場合は仮住まいを検討した方が睡眠の邪魔にもならないので、ゆっくりと生活できます。
また、犬や猫といった動物と一緒に暮らしている場合も、仮住まいを検討しましょう。
ホコリが気になる可能性がある
工事によってホコリが家の中を舞ってしまうこともあります。
また、工事を行う周辺が汚れないためにも養生をすることが多いので、工事中には家具や家電が思うように使えないケースもあるはずです。
さらに、家での食事や洗濯物が干せないなど、生活に支障をきたす可能性がありますので、ストレスを感じてしまえば快適な生活ができないため、仮住まいの確保も検討してみてください。
統一感のない住まいになる可能性がある
部分リフォームをすると、リフォームをした部分だけ他の部屋と印象が変わってしまう可能性があります。
リフォームをしてから「こっちの部屋も同じようにしたい」といった後悔が生まれる可能性があるので注意してください。
統一感のある住まいにしたいのであれば、部分リフォームではなくフルリフォームを検討しましょう。
人の出入りが気になってしまう
部分リフォームでは、住みながら工事をするケースも多いです。
比較的短期間で終了する工事ですが、住んでいる場所に他人が出入りするため、「落ち着かない」「ゆっくりと休めない」と感じる方もいます。
極力、人と顔を合わせたくないという場合は、職人さんが来ている間は他の部屋にいるようにするなどの対策をとりましょう。
外出がしにくい
住みながら工事をする場合、外出がしにくいと感じる方もいます。
職人さんに鍵を預けて外出する方もいますが、セキュリティ面に不安があり、工事している時間は外出せずに、職人さんが帰宅した夕方以降に買い物に行く方もいます。
外出しにくくなる点を理解してから部分リフォームを計画してください。
5. まとめ
部分リフォームは、家の中の気になる箇所のみ改修できるので、コストを抑えられる点がメリットです。
リフォーム期間も短いため、スケジュールが立てやすい魅力もあります。
仮住まいを確保せずに済むケースもあるため、メリットが多いと考えられますが、デメリットや注意点もあります。
住まいの状態や規定によっては、追加費用の発生や希望したリフォームができないといったデメリットがあるので、理解した上で依頼しましょう。
また、騒音やホコリ、人の出入りなど、ストレスが溜まる可能性もあるので、事前に依頼する業者と打ち合わせを重ねながら、快適にリフォーム期間を過ごせるようにしましょう。
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