キッチンのシンクから水漏れ発生!考えられる原因と応急処置の方法を解説
豊田 芹華
突然キッチンのシンクから水漏れが発生した場合、どうしたら良いか慌ててしまいますよね。
すぐに修理業者へ連絡することになりますが、状況によっては自分である程度の応急処置ができる場合もあります。
そこで今回は、キッチンのシンクから水漏れが発生する原因と、応急処置の方法についてご紹介します。
水漏れ修理にかかる費用相場や修理業者へ依頼する際のポイントについても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
1.キッチンのシンクで起きる水漏れの原因
キッチンのシンクから突然水漏れが発生した場合、考えられる原因は以下のとおりです。
■排水トラップや排水管と排水口をつなぐゴムパッキンが劣化している
シンク下の排水トラップから水が漏れている場合、排水トラップや排水管と排水口をつないでいるゴムパッキンが劣化している可能性が高いです。
ゴムパッキンが劣化してしまうとナットが緩んでしまい、そこから水が漏れ出てしまいます。
■排水ホースが破れている
排水トラップからつながる排水ホースが破れていると、そこから水漏れが発生してしまいます。
排水ホースは基本的に丈夫な塩化ビニールで作られていますが、長年使用していると素材も劣化してしまい、場合によっては破損する可能性もあります。
排水ホースが破れている場合は、新しいものに取り換えることで水漏れを改善できます。
■排水管が詰まっている
排水管と排水パイプとのつなぎ目から水漏れを起こしている場合、排水管の詰まりが原因となっている可能性が高いです。
詰まりを放置してしまうと逆流によって水圧がかかり、排水管が抜けてしまう場合もあるため、早めに対策することが大切です。
■蛇口と給水管の接続部分が劣化している
キッチンの水漏れは排水管からだけでなく、蛇口や給水管から発生する場合もあります。
蛇口と給水管をつないでいる部分から水が漏れている場合、ナットのゆるみやゴムパッキンの破損が原因となっている可能性が高いです。
蛇口や給水管から水漏れが発生している場合はキッチンの止水栓を止め、放置しないようにしましょう。
2.キッチンで水漏れが発生した場合の応急処置
キッチンのシンクで水漏れが発生した際は、まず応急処置で対応することも重要です。
水漏れが起きるとつい焦ってしまうものですが、冷静に応急処置を行っていきましょう。
■止水栓を止める
まずは止水栓を止め、水を出さないようにすることが大切です。
特に蛇口や給水管から水漏れが発生している場合、蛇口を止める方向に回しても水が止まらないケースもあります。
そのような状態を放置していると水道代もかさんでしまうため、まずは止水栓を止めるようにしましょう。
止水栓の場所はシンク下だけでなく、屋外に設置されているケースもあります。
特にアパートやマンションの場合は部屋の外にある壁の中や、地面の下に収納されているケースもあるでしょう。
また、止水栓は手で回せるタイプや、ドライバーなどを使って回すタイプもあります。
あらかじめどこに止水栓があり、どのようにすれば止められるのかを知っておくと素早く対処しやすいでしょう。
■部品が緩んでいる場合は締め直す
ナットの緩みが原因で水漏れを起こしている場合、レンチやプライヤーなどを持っていれば締め直すことで水漏れを解消できます。
ただし、あくまでも一時的な応急措置となるため、再発する可能性もあるでしょう。
不安な方は一旦締め直してから修理業者に連絡し、必要に応じて劣化部品の交換などを行ってください。
■排水ホースの破れはテープで補修できる
排水ホースが破れて水漏れを起こしている場合は、テープなどを使えば応急処置が可能です。
ただし、テープでの補修はあくまでも応急処置なので、完全に解決するためには排水ホースの交換が必要となります。
修理業者が到着するまでの応急処置として覚えておきましょう。
■水漏れが続く場合はバケツや水を吸収できるものを用意
応急処置をする中でどうしても水漏れが続いてしまう場合は、バケツや大きな鍋などを水受けに使い、お風呂など別の場所で定期的に水を捨てるようにしましょう。
また、タオルや新聞紙など、水を吸収しやすいものを使って掃除すれば、水漏れの被害を最小限に抑えられます。
特に集合住宅で水漏れが発生すると、階下の人にも影響する可能性があるため、水は早めに取り除くことが重要です。
3.キッチンの水漏れ修理にはいくらかかる?
キッチンで水漏れが発生した場合、どれくらいの費用がかかるのか不安に感じる方も多いでしょう。
水漏れの費用相場は修理の内容によって異なります。
例えばちょっとした修理で済むような水漏れであれば、4,000~5,000円程度で済みます。※施工会社によって異なります※
例えば配管の接続部分がズレていただけで、部品交換が不要ならそれほど費用はかかりません。
排水ホースや接続部分のゴムパッキンなどで交換が必要な場合、作業費用と部品代を含めて約1~3万円が相場となっています。
交換する部品が多ければその分費用はかさんでしまうので注意が必要です。
4.修理業者に依頼する際のポイント
キッチンの水漏れが発生したら修理業者に依頼することになります。
修理業者に依頼する際は以下のポイントを押さえておいてください。
■夜間や早朝はなるべく避ける
修理業者によっては24時間対応してくれるところもあります。
しかし、夜間や早朝に水漏れ修理の依頼をすると、割増料金になってしまうケースが多いです。
時間が違うだけで3,000~1万円程度がプラスされてしまいます。
早く修理してもらわないといけないほど緊急度が高い場合は割増料金であっても依頼するべきですが、そうでない場合は費用を少しでも抑えるために、日中に依頼するようにしましょう。
■追加費用が発生しないか確認する
修理業者によって費用の内訳は異なってきます。
特に見積もり書の中に「一式」と書かれている場合は注意が必要です。
一式の中にはどのような内訳で構成されているのか記載されていない場合、別途で追加費用がかかってくる場合もあります。
追加費用が発生しないか、内訳や対応してもらえる範囲などはあらかじめ確認しておくことが大切です。
■水道局指定工事店の業者を選ぶ
水道局指定工事店とは、各自治体の水道局から「適切な水道工事が行える」と認められている業者を指します。
水道局指定工事店は信頼できる1つの目安にもなるため、なるべく指定されている業者を選ぶようにしましょう。
ただし、水道局指定工事店だからといって必ずしもその業者が良いとは限りません。
あくまでも選ぶ際の目安として考えておくことが大切です。
■賃貸物件の場合は管理会社や大家さんにも連絡しておく
賃貸物件のキッチンで水漏れが発生した場合、修理業者だけでなく管理会社や大家さんにも連絡しておきましょう。
水漏れの原因が劣化によるものだった場合、費用を負担してもらえる可能性があります。
また、入居者が勝手に修理業者を呼んで修理してもらった後に管理会社や大家さんに連絡してしまうと、トラブルにつながってしまう恐れもあるので、まずは管理会社や大家さんに連絡してください。
5.まとめ
今回は、キッチンで起きる水漏れの原因と応急処置の方法についてご紹介しました。
様々な原因によって水漏れが発生してしまいますが、原因と水漏れしている箇所がわかれば応急処置をすることも可能です。
ただし、あくまでも応急処置となるため、早めに修理業者へ依頼するようにしましょう。
賃貸物件の場合はまず管理会社や大家さんに連絡することで、トラブルを回避できます。
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