レンジフードの選び方!メリット・デメリットを徹底比較
豊田 芹華
レンジフードの耐用年数は約10年と言われており、換気がうまくできなくなった、変な音がするといった問題が発生した場合は早めに交換をする必要があります。
しかし、近年のレンジフードはデザインや機能も様々でどの商品にするべきか悩んでしまいますよね?
そこで、この記事ではレンジフードのリフォームするときのポイントや各種類のメリットデメリットをご紹介しているので、ぜひ参考にしてください!
■レンジフードの種類
・ブーツ型
住宅用レンジフードの中で最も一般的なのが「ブーツ型」です。その名の通り、上部が狭く下部が広い形をしています。
ですので、ガスコンロから出る煙や臭いを効率よく取り出すことができます。
ブーツタイプのメリットは取り付けが簡単なことです。
用途に応じて、フードのみを取り付けることも、プロペラファンに後から取り付けることも可能です。
価格帯も比較的安いので、できるだけコストを抑えてリフォームをしたいという方に適しています。
・スリム型
「スリムタイプ」は、煙を吸い込む部分だけが広いタイプの換気フードです。
形状は逆T字型となっており、デザイン性の高さから最新モデルにも多く採用されているモデルと言えます。
スリムバージョンの利点は、レンジフードの内側に溝や継ぎ目がないため、掃除が簡単であることです。
換気扇の上部は掃除する必要がないので、小柄な方でも脚立を使って簡単に掃除できます。
デメリットとしては、少しコストがかかるという点です。
しかし、レンジフードの耐用年数が10年程度であることを考えると、年間数千円の差を計算して、デザイン性に優れたおしゃれなレンジフードにることも可能です。
・フラット型
「フラット型」とは、ブーツ型をコンパクトにした、フラットな形のレンジフードのことです。
コンパクトなので狭いキッチンや天井の低い場所でも簡単に設置できることがオススメのポイントです。
フラットデザインのデメリットは、定期的に掃除する必要があることです。
ブーツ型でも定期的な掃除が必要ですが、フラット型はガスコンロと平行に設置されているため、掃除をする際には首への負担が大きいです。
フラット型の方が見た目がコンパクトになるメリットはありますが、日々のメンテナンスのしやすさという点ではブーツ型の方が優れています。
・換気扇
これまで紹介してきた3つのレンジフードはいずれも外側に枠が取り付けられているタイプですが、4つ目の「換気扇」は換気扇自体が露出しているタイプのことを指します。
4つの中では最も低価格で、コストを抑えたい方にオススメです。
ファンが露出しているので油やホコリなどの汚れがつきやすいことがデメリットとして上げられます。
日常的なお手入れが必要なこともですが、少しでも掃除を怠ると頑固な汚れの原因となってしまいます。
なお、換気扇から換気フードへの交換には、ダクト新設工事などが必要となりますのでご注意ください。
■レンジフードのファンの種類
・プロペラファン
「プロペラファン」とはその名の通り、航空機のプロペラのような形状をしたファンのことです。
プロペラファンは主に4~6枚の羽根で構成されており、羽根を回転させることで空気を吸い込むことができます。
安価で通気性が良く、キッチンの形状を選ばず設置しやすいのがメリットです。
ただし、デメリットとしては、外気の影響を受けやすいことが挙げられます。
例えば、風の強い日には、換気された空気が外からの風に押し戻され、換気効果が弱まってしまうことがあります。
また、換気量を上げすぎると、プロペラファンの回転音が気になる場合もあります。
・シロッコファン
一方、「シロッコファン」は「ダクト排気型」とも呼ばれ、ダクトを通して空気を排気するタイプのファンを指します。
排気は天井下のダクトから行う事ができます。
こちらは、デザインに合わせて換気扇の位置を簡単に調整できるのがメリットです。
ただし、プロペラファンよりもコストがかかる傾向があり、換気量も少ないという欠点があります。
換気量が少ないということは、換気音が小さいということと表裏一体です。
ご自身が求めている機能を重視して選ぶことをオススメします。
換気を重視する場合は、シロッコファンよりもプロペラファンの方が適しています。
■レンジフードの選び方
・フィルターの有無
従来のレンジフードにはフィルターが付属しているものがほとんどでしたが、フィルターの有無を選べるようになりました。 「ノンフィルタータイプ」はフィルターが目詰まりしにくく、日々のメンテナンスが簡単なのが大きなメリットです。
フィルターの有無による主な違いは以下の通りです。
【フィルター付き】
レンジフードよりもフィルター付きのタイプの方が一般的です。
日頃のメンテナンスは必要不可欠であり、メンテナンスを怠ると油汚れにより換気機能が低下する恐れがあります。
しかし、近年ではフィルターに汚れの付着を防ぐコーティングを施した製品も登場しています。
換気フードの掃除に必要な労力をできるだけ抑えたい場合は、製品を選択するときにこれらの特性に注意を払うことも1つの選択肢です。
【ノンフィルター】
「ノンフィルター」タイプとは、その名の通りフィルターがないレンジフードのことを指します。
コンロから出た油や煙は直接シロッコファンに当たり、油受けにたまる仕組みとなっています。
ノンフィルタータイプは、通常は定期的なメンテナンスは必要ありません。
ファンの掃除に苦労している人にとっては、これは魅力的な機能に見えるかもしれませんね。
・サイズ
日本で販売されているレンジフードは幅の規格が共通しており、以下のサイズが基本となります。
・60cm
・75cm
・90cm
どのサイズを選んでも基本的に換気機能に大きな違いはありません。
ただし、90cmなど幅が広くなるほど価格は高くなる傾向にあります。
消防法ではレンジフードの幅はガスコンロやIHコンロの幅を超えてはいけないと定められているので、規定外のサイズは設置することはできません。
つまり、ガスコンロの幅が90cmの場合、60cmや75cmのレンジフードは設置できません。
そのため、まずは現在のレンジフードがどのサイズに該当するのかを確認する必要があります。
・色
レンジフードは製品によってカラーが異なりますが、主に以下の4種類に分けられます。
シルバー
ホワイト
ステンレス
ブラック
なお、商品の色により価格が変わる場合がありますのでご注意下さい。
ただし、キッチンにどの色が合うかは、ガスコンロの色や周囲のインテリアのデザインによって異なります。
コスト重視で色を選ぶのも一つですが、デザイン性を保つために周囲の色とのバランスを考えて色を選ぶことも大切です。
・コンロ連動換気機能
最近のレンジフードには、コンロを点けると自動的に換気機能がONになる「コンロ連動換気機能」が搭載されているものもあります。
この機能は、ファンのオンオフを忘れてしまう方や、背の低い方にオススメの物となります。
ただし、ロック機能を使うにはガスコンロとレンジフードの両方がロック機能に対応している必要があるので注意が必要です。
この機能は、赤外線信号で電源をON/OFFするインターロックする仕様になっております。
そのため、片方がインターロック機能に対応していないと、双方から信号を送受信することができません。
ガスコンロとレンジフードのメーカーが異なっていてもロック機能を使用することは可能ですが、風量や火力などの基準が両メーカーで異なります。
そのため、電動機能を最大限に活用したい場合は、同じメーカーの製品を選ぶことをオススメします。
■まとめ
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