ヒートショック対策のリフォームをしましょう
原田 茉那
ここまでお風呂のメンテナンス目安や、危険なお風呂の注意点についてご紹介させていただきました。
今回は前回のブログでご紹介したヒートショックの対策リフォームについてご紹介いたします。
暖房しているリビングや寝室は暖かいけれど、浴室や廊下、トイレは寒いという家は要注意です。
身体に大きな負担が掛かるヒートショック現象を起こしやすい状況にあります。
対策の鍵は、家の中の温度差を無くすよう断熱リフォームをしておくことにあります。
◆シートショックとは?
ヒートショック現象とは、急激な温度差に身体がさらされることで、
血圧や脈拍が大きく変動し、体調を崩す現象のことです。
ヒートショック現象は主に浴室で発生しています。
寒い冬の日に、冷え切った浴室で急に熱いお湯につかることで急激な体調変化を引き起こし、
中には気分が悪くなってそのまま気を失い、溺水するケースも少なくありません。
現在、年間約17,000人の人が、ヒートショックにより家庭内で急死していると推測されています。
また脳卒中や心筋梗塞を引き起こすため、寝たきりの原因のひとつにもなっています。
特に浴室が寒い家は要注意です。
これから健康に暮らし続けるためにも、できるだけ早く対策しておきましょう。
◆断熱リフォームで部屋と部屋の温度差をなくす。
ヒートショック対策の鍵となるのが、この家の中の温度差を軽減する断熱リフォームです。
断熱性能とは、簡単に言えば魔法瓶の性能のようなものです。
断熱性能を上げるリフォームをすれば、外気の影響を受け難くなるので、暖房をしていない部屋の寒さを軽減し、家の中を暖かく保ちやすくなります。
また暖房効率が上がるので、光熱費の心配をすることなく安心して暖房を付けることができるようになります。
◆ヒートショック対策
・内窓の新設
ヒートショック対策として効果的なのが、窓の断熱リフォームです。
家から逃げる熱の多くが窓から出ていっています。真冬に窓のそばに立つと寒い家は、窓の断熱性能が低いことが原因です。
そこで窓の断熱性能を上げるのに手軽なのが、内窓の取り付けです。
内窓とは今ある窓の内側に樹脂製のサッシを取り付ける方法で、
1ヶ所2時間程度ででき、寒さを防ぐだけでなく、結露防止や防音効果もあります。
・床下リフォーム
1階の場合は、床下の断熱リフォームも効果があります。
床下に潜って断熱材をはめこんだり吹き付けたりするだけででき、工事をしたその日から効果が実感できます。
工事費用は断熱材に比べてあがりますが、床下暖房リフォームも対策の一つです。
◆浴室と脱衣場の対策を最優先!
家全部を断熱するのが難しい場合は、裸になる脱衣室と浴室だけでもヒートショック対策をしておきましょう。上記で紹介した窓には内窓を取り付け、脱衣室の床下に断熱材を入れるだけでも寒さが軽減できます。特に浴室の窓は見逃しがちなので、忘れずに断熱化を行っておきましょう。
洗面所には小さな暖房器具を置きましょう。
足元に暖房用のコンセントを増設しておくと便利です。
浴室には後付けができる浴室暖房換気乾燥機もあります。
また今どきのシステムバスは断熱性能が高いので、タイルの浴室からシステムバスに交換するととても暖かくなります。
ただし部屋ごとに断熱リフォームをする場合は、1部屋の中にある窓は全て断熱しておきましょう。
1ヶ所だけ残すとそこに結露が集中してしまうことがありますので注意して下さい。
◆まとめ
いかがでしょうか。
お風呂のメンテナンス目安からヒートショック対策までご紹介させていただきました。
これから暖かい春の季節が始まり、季節外れと思う方もいらっしゃいますが、冬季に暖かいお風呂でゆっくりと安らぎの時間を過ごすため、今のうちにお風呂工事をすることをオススメします。
また、工事のご契約をしてもすぐに工事ができるというわけではありません。最低でも2週間ほどお時間をいただきますので、着工期間や工期を踏まえたうえでリフォームの依頼をしましょう!
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